彼岸花が田んぼ道に多い理由は?

風が涼しくなり、過ごしやすい季節となってきました。
この時期に田んぼ道を散歩していると、彼岸花をよく目にします。

彼岸花が田んぼ周りの畔(あぜ)で多くみられるのはなぜなのでしょうか。どうやら彼岸花に含まれる毒に関係があるようです。

彼岸花には、鱗茎(りんけい)と呼ばれる球根の部分に毒が含まれおり、その主成分はアルカロイドです。この毒には他の植物の生育を阻害する作用があることが知られており、昔から雑草対策として植えられていたようです。

特にキク科などに強く作用し、イネ科への効果はやや弱いようです。作物を育てていて、彼岸花を植えたいと考えている方は、周りへの影響に注意が必要そうです。どのくらいの距離であれば影響が出ないのかが気になるところですね。

雑草抑制以外にも、田んぼを荒らしてしまう小動物や虫などが彼岸花の毒を嫌って避けるようにする目的で植えられていたようです。

田んぼ周りでよく目にするのにはちゃんと理由があったのですね。咲いている場所について知ると、また違った目線で見ることができそうです。

特徴的な見た目をしており綺麗な花ですので、皆さんもぜひ近くの彼岸花を楽しんでくださいね。