あぶり出しに挑戦してみよう
あぶり出しって知っていますか?江戸時代頃から親しまれてきた遊びの一つで、みかんの汁を使って行うことができます。物語の中で、秘匿情報のやり取りに使われている場面を見たことがある人もいるかもしれません。今回はそんな昔ながらの遊びに挑戦してみましょう!


準備するもの
・みかん
・ホットプレートなど熱を加えられるもの
・コピー用紙
・筆や綿棒など
・新聞紙(汚れが気になる場合)
・みかんのしぼり汁を入れる容器
・トングや菜箸

方法
① みかんの汁を絞る(今回は3房絞りました)。

②絞ったみかんの汁に筆や綿棒の先をつけ、紙に好きな絵や文字を描く。

③紙についたみかんの汁を乾かす。
④みかんの汁が乾いたら、熱したホットプレートの上に紙を置き(みかんの汁がついた方が上になるように)、紙の裏側から熱を加える。
※手ではなく菜箸などで紙をつかむようにする。
※様子を見て火加減調整。
※大人と一緒に行うようにする。

今回の結果
あぶり出しは火を使って熱を加えるイメージが強いですが、紙を燃やしてしまうのが怖かったため、ホットプレートとドライヤーを準備してみました。
最初にドライヤーで挑戦。

5分ほど当ててみましたが、左上の一部がほんのり色づいた程度でなかなか絵や文字は浮かんできませんでした…。ドライヤーでは温度が足りないようです。
次はホットプレートでの挑戦です。
最初は中火くらいにセットして置いてみましたが、少し時間がかかりそうだったので、強火に変更。するとすぐにじわじわと文字が浮かんできました!

みかんの汁が多くついた部分はより濃い茶色となりました。
みかんにはビタミンCなどの様々な酸が含まれており、紙に含まれている植物繊維(セルロース)と反応すると、その部分の水分が他の場所より少なくなります。その結果、その部分が焦げやすくなり、文字などが浮かぶようになります。
最後に
あぶり出しを実際に行ってみて、思っていたよりもしっかりと文字やイラストが出ることが分かりました。手軽に行えるのも良いポイントですね。
今回はドライヤーとホットプレートで熱を加えましたが、他にどんな方法があるでしょうか。酸が反応するということはみかんの汁以外でもできる?酸以外に反応するものは?などなど色んなことが試せそうです。
ぜひ皆さんも挑戦してみてください。お友達との手紙交換などしてみるのも楽しいかもですね。