リモネンの力
みかんやレモンなどのかんきつ類の皮にはぷつぷつとした小さい点があります。これらは油胞(ゆほう)と呼ばれるもので、中にはリモネンと呼ばれるかんきつ類の香り成分の元が含まれています。皮を潰すと香りが強くなるのは油胞が傷ついて中のリモネンが一気に出てくるからです。そんなリモネンにはゴムや発泡スチロールを溶かす性質があります。今回はその性質を利用した実験をしてみましょう。


準備するもの
・みかんやレモンの皮
・風船


方法
① 風船を膨らませる。

②みかんやレモンの皮を風船に押し当てながら皮を潰す。

今回の結果
今回は、ゴムでできた風船を溶かして割ることができるかを実験してみました。
まずはみかんの皮で挑戦します。皮を折りたたむようにして小さくして手に持ち、風船にしっかり押し当てて指に力を入れると、思っていたよりもすぐにパン!っと音を立てて風船が割れました。

大きめに膨らませたので、ゴムが引き延ばされて薄くなり、溶けるのも早かったようです。
ちょうどレモンも家にあったので、レモンの皮でも挑戦。
こちらも同様にすぐに風船が割れました。

最後に
今回は、風船を使った実験をしてみましたが、発泡スチロールにリモネンをかけるとどうなるのかも気になる人は調べてみてください。
風船の膨らませる度合いで割れるまでの時間は変わるのか、リモネンには他にどんな性質があるのかなどを調べるのも面白そうですね。