キュウリとナスの花を解剖して詳しく観察してみる

※2025年3月21日~6月15日に実施した自由研究コンテストの入選作品です。
サイト掲載にあたり、一部文言や流れの変更・画像の修正を行っております。

キュウリやナスを育てている中で、花の形がかなり違うことに気づきました。理科の教科書で学んだ記憶はありますが、実際に自分の目で花を詳しく見たことがなかったので、キュウリとナスの花を外から見たときと、中身を開いてみたときの違いについて観察・図解してみました。

準備するもの

・調べたい花(今回はキュウリとナス)
・ピンセット(必要であれば)
・新聞紙(解剖時の汚れ防止)

今回の結果

観察した結果を図にまとめてみました。

改めてキュウリとナスの花をそれぞれじっくり観察して調べてみると、多くの違いがありました。
まず、キュウリは雌花と雄花が同じ株に咲く(これを雌雄異花同株というそうです)一方、ナスはめしべとおしべの両方を備えた花(両性花)が咲いていました。

解剖してみると、花の基本的な構造(おしべ・めしべ)は基本的に一緒でしたが、キュウリでは蜜を貯める器官(蜜腺)があるのに対して、ナスではそれがないという違いもはじめて知りました。
蜜腺は、甘い蜜で昆虫を引き寄せる役割があるそうです。雌雄異花同株であるキュウリは、蜜腺で集まってきた昆虫に花粉を運んでもらうことで、受粉を行っていると考えられます。

最後に

普段なにげなく見ているものですが、じっくり見てみると思った以上に違いがあり驚くと同時に、勉強になりました。

野菜以外の花の構造はどうか、野菜と違う構造があればその役割はなんなのか、などを調べるとより植物のことが分かって面白そうです。