アボカドを種から育ててみよう
アボカドは森のバターと呼ばれるほど脂肪分が多く、ねっとりとした食感が特徴の作物です。脂肪分のほとんどが不飽和脂肪酸で、コレステロール値を減らす作用がある他、食物繊維なども豊富に含まれています。
普段は食べ終わった後、種をそのまま捨ててしまいますが、実は、その種を使って水耕栽培を楽しむことができます。丸々とした大きな種ですが、どのように育つのでしょうか。
水耕栽培の準備
アボカドは、できれば常温で販売されていたものを使うのがオススメです。
アボカドから種を取り出したら、種についている果肉などをきれいに洗い流します。
果肉には発芽を止める成分が入っているので、しっかり落としましょう。
次に種の皮が芽の生長を止めないように、ピンセットで皮をむき、種の底を包丁で少し切ります。切ることで水分を吸い上げやすくしてあげます。
脱脂綿またはコットンに水を湿らせ、種の底の部分を覆い、厚めのビニール袋に入れて保管します。この時、密閉するとカビが生えてしまうので、蓋はしないようにしましょう。
脱脂綿またはコットンは常に湿らせた状態にするように管理し、様子を見ていると、2週間ほどで種が割れた隙間からクリーム色の根が出てきました!
1カ月くらいすると、種の底から生える根が2cmほどになってきましたので、袋から取り出し、水耕栽培スタートです。
【水耕栽培1日目】
水を入れた容器に挿し替えます。種ごと水に落ちてしまわないように、容器は小さめのものを使用しました。
【水耕栽培5日目】
根がしっかり水に浸かるように様子を見ます。根はどんどん育ちます。
【水耕栽培19日目】
容器が小さくなってきましたので、空のペットボトル容器に挿し替えました。根はさらに伸び、割れた種の上の部分から芽のようなものが出てきました。
【水耕栽培23日目】
芽もすくすくと育っています。
【水耕栽培33日後】
茎が長く育ち、先に葉のような部分が出てきました。根もぐんぐん伸びています。
【水耕栽培36日目】
葉が少し開いてきました。
【水耕栽培40日目】
葉が開きました!
【水耕栽培47日目】
飾り用の容器に差し替えると、可愛い観葉植物になりました。
しばらく部屋に飾って楽しみたいと思います。
最後に
思っていたよりも簡単に、アボカドが種から栽培できることが分かりました。種を割ってニョキニョキと力強い根が生えてくる様子を見ていると、種そのものが持っている生命力を感じることも出来ます。
いつもは捨ててしまう種から、こんなに可愛い観葉植物が育つなんて!
このまま水耕栽培で部屋に置いて楽しむのも良いですし、土に植え替えて育てても大丈夫です。実をつけるまでは5~6年かかりますので、そこまで育てる場合は気長に栽培していきましょう。
皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね。