寒さと甘いブロッコリー
はじめに
ブロッコリーは彩りがよく、栄養価も高いため人気が高い野菜です。
秋から冬にかけて旬を迎える野菜の代表格ですが、冬の寒さにあたると体内に糖をため込んで凍らないようにする性質を持っており、寒くなるほど甘くなると言われています。

確かに冬に収穫した野菜は甘くておいしい気がしますが、あまりきちんと調べたことがなかったので、実際に真冬に収穫したブロッコリーがどれほど甘くなるのか、糖度を測って調べてみることにしました。
調査
弊社研究所がある徳島県で2024年11月20日に収穫したものと2025年1月25日に収穫したブロッコリーの花蕾部(実際に食べる部分)を絞った液の糖度を糖度計で測定してみました。品種による差があるといけないので、同じ「おはよう」という品種を使っています。
11月20日に収穫し、直後に測定したものは糖度が9.6度、1月25日に収穫したものは11.5度という結果でした。

9.6度もブロッコリーにしては甘いほうなので、おいしく食べることができましたが、11.5度のほうは一口食べただけで甘いと感じることができました。
正直、1月25日収穫分を食べたときには11月20日収穫分のブロッコリーの味の記憶が薄れていたので食味の差を具体的に説明することは難しいのですが、糖度2度の差はかなり大きかったです。
ちなみに、収穫までの2週間の平均気温は11月6日~20日で15.4℃、1月11日~25日で7.1℃でしたので、気温が糖度に影響したということは間違いなさそうです。
最後に
今回はブロッコリーの甘味を調査しましたが、他の冬野菜も同じように真冬に収穫した時の味に変化があるのか確認したいと思います。
この冬にしか味わえないおいしさをぜひ皆さんも食べて実感してみてくださいね。