指定野菜となったブロッコリー

「指定野菜」ってご存知でしょうか。
「指定野菜」とは、消費量が多く、私たちが生活する上での重要性が高いと国が位置付けている野菜のことです。
野菜の値段を安定させて、いつでも安定供給ができるような取り組みが行われています。

「指定野菜」になると、市場価格が一定よりも下がった場合に、生産者に支払われる補助金が手厚くなります。
農業は天候によって収穫量、価格が左右されやすいですが、補助金があることで生産者の収入が安定し、安心して栽培を続けることができるようになります。

ちなみに、この「指定野菜」を安定的に出荷するために、国が集団産地とすべきと認めた地域のことを「指定産地」と言います。

「指定野菜」は、1974年にジャガイモが追加されて以降、品目が増えていませんでしたが、2026年4月からブロッコリーが加わりました。

そのため、現在は、キャベツ、キュウリ、サトイモ、ダイコン、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、ハクサイ、ピーマン、レタス、タマネギ、ジャガイモ、ホウレンソウ、ブロッコリーの15品目が指定野菜とされています。

これまでブロッコリーは、「指定野菜」に準ずる位置付けの「特定野菜」とされていました。
「特定野菜」は、アスパラガス、イチゴ、エダマメ、カブ、カボチャ、カリフラワーなど35品目あります。

今回ブロッコリーが「指定野菜」となった理由として、消費量が急激に増加していることが挙げられます。
農林水産省によると、2001年のブロッコリーの出荷量は7万5,500トン、2021年の出荷量は15万5,500トンであり、この20年でおよそ2倍になっています。
多くの野菜は、近年の人口減少などから出荷量が減少、もしくは横ばいとなっており、そのような状況下でも出荷量が増えているブロッコリーの人気具合が伺えます。

なぜ、ブロッコリーの消費量が増えているのでしょうか。

理由の1つとして、近年の健康志向の高まりが考えられます。
ブロッコリーには、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
さらに、筋肉を育てるために必要なたんぱく質やビタミンB6などの栄養素も含まれているので、運動をされる方にも人気です。

茹でるだけで美味しく食べられ、手軽に調理できるのも魅力ですよね。
ここまで急激に消費量が伸びている野菜は珍しく、指定野菜への追加はまたしばらく無いかもしれませんね。

最後に

「指定野菜」のような取り組みもあることで、私たちはスーパーで1年中野菜を選んで買うことができるのですね。
そして、国が認めるほど私たちの生活に欠かせない存在となったブロッコリー。スーパーで買うのも良いですが、採れたての美味しさを味わえるのは家庭菜園ならではの特権です。ぜひ、この夏からご家庭でブロッコリー栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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