OATアグリオのシステム

OATアグリオは、農薬・肥料・システムなど世界の食糧増産に貢献する製品開発を行っている会社です。今回のコラムでは、その製品の中の1つであるシステムについてお話したいと思います。

OATアグリオでは、作物の栽培管理をしやすくし、農家さんの負担を軽減するようなシステムの開発を行っています。

現在販売しているシステムとして、「養液土耕栽培システム」や「アグリオいちごマスター」がありますので、本日はこの2つについてお話したいと思います。

養液土耕栽培システム

養液土耕とは、土壌の持っている良さを活用して、作物の生育に合わせ、必要な時に必要な量の水や肥料を与える栽培方法です。

植物を栽培する際、一度に肥料と水をまとめて全部あたえるというのは、作物が吸収できる量に制限がありますし、環境にも負担のかかる方法です。

人間がお腹がすいた時に必要な量を食べているように、植物も毎日必要な分を少しずつ吸収する方がストレスが少なく、生育が良くなります。

しかしながら、毎日少量ずつ全ての作物に水や肥料をあたえるのは、大量の作物を栽培している農家さんにとってはとても手間になります。

そんな手間を解消してくれるのが、「養液土耕栽培システム」です。
設定した日時に設定した量の肥料と水を自動で作物に与えることができます。

水やりや施肥を補助する機能の他にも、栽培を手助けする様々な機能をオプションで備えることができ、温度や湿度、二酸化炭素濃度や土壌水分、土壌EC値などを測定することが可能です。
この測定データをもとに自動で水量や肥料の量を調整することもできます。

養液土耕栽培システムについて興味のある方は、詳しい情報を掲載した特設サイトがありますので、覗いてみてくださいね。

アグリオいちごマスター

OATアグリオには、アグリオいちごマスターという作物栽培に必要な機器や、農薬、肥料、バイオスティミュラントなどの資材、栽培技術などを定額制のパッケージとして提供するシステムもあります。

対象作物はいちごで、現在は紅ほっぺ、さちのか、さがほのか、かおり野、恋みのり、とちおとめの6品種に対応しています。

AIが毎日生育状況の画像診断を行い、必要な肥料などを判断します。
判断結果をもとに、先ほどお話した養液土耕栽培システムで作物が必要とする分の肥料と水を自動的に調整することで、安定した品質と収穫量の向上を実現します。

そのため、新しくいちご栽培を始めたい方にもオススメです。YouTubeでも紹介していますので、興味がある方はぜひ見てみてください。


今後、いちご以外にも生育判断が可能な作物を増やしていく予定です。

最後に

今回はOATアグリオのシステムについてお話しました。今後も、農作業の負担を軽減し、安定的な量や質の作物を栽培するサポートができるシステムの開発を行っていきたいと考えています。