オクラの自由研究part1～オクラはいつとればいいの？～

※2024年3月20日～5月25日に実施した自由研究コンテストの最優秀賞作品です。
サイト掲載にあたり、一部文言や流れの変更・画像の修正を行っております。

・記録用のカメラ、画用紙、色鉛筆
・調理に必要な包丁、まな板、鍋など

①オクラは何日でどのくらい大きくなる？
②何日目の何cmのオクラがおいしい？
→予想：オクラの花が咲いて２～３日目で収穫したら良いのではないか

①オクラの花が咲いた日を0日目として、いくつかの花に印をつけ、その後の様子を観察し記録。

②サイズごとにゆでて食べ比べる。

①オクラは何日でどのくらい大きくなる？
【0日目　花の観察】

花が咲いた7月26日を0日目とし、朝から数時間おきに観察した。朝6：55から観察、8：31に満開、昼からは閉じていった。オクラの花は日の出とともに開いて、夕方には閉じることがわかった。次の日の朝には花が落ちて、実になっていた。

●８コの花に番号をつけ、その後の観察
7月26日に咲いた８コの花に、①～⑧の番号をつけ、朝7～8時、夕方4～5時に、実のガクの下から先端までの長さをはかった。①～⑧の実を、日にちをずらして収穫し、観察した。
成長記録を表Aにまとめた。1日目から7日目まで、朝夕の8コの実の長さの平均値を出した。

【①～⑧の実の観察】　

【色】実が大きくなると、薄かった緑が濃くなった。
【形】はじめは、まるっこかった実が、4日目の朝くらいから、五角形の角がはっきりしてきた。
【種】実が大きくなっても、種の数は増えない。1日ごとに0.5ｍｍずつ大きくなり、丸くなった。
　　　実が大きくなるほど、ぎゅうぎゅうに入っていた。
　　　縦にならんだ種の列が、真ん中の軸の周りをぐるっとかこんでいた。
【真ん中の軸】実が大きくなるほど太くなった。

【① ～⑧の実の大きさのひかく】

②何日目の何㎝のオクラがおいしい？
●おいしさの検証(Ⅰ)

【調べ方】
2㎝～14.5㎝のオクラを9本収穫し、3分ゆでて、切った時と食べた時のかたさをくらべた。

【結果】
切った時、10㎝をこえたものは、かたくて、わぎりにできなかった。
食べた時、4㎝までは柔らかすぎ、10㎝を超えるとかたすぎた。

●おいしさの検証(Ⅱ)
検証(Ⅰ)で良いかたさだった4.5㎝から10㎝を超えないオクラの中で、一番おいしいサイズはどれかの検証をした。

【調べ方】
サイズを〔1〕5～6㎝　〔2〕7～8㎝　〔3〕8.5～9.5㎝の3つのグループにわけて、8本ずつ収穫。
同時に3分ゆでた後、重さ、ねばりけ、かたさを比べた。

【結果】
■重さ
〔1〕40ｇ〔2〕57ｇ〔3〕84ｇ　⇒〔3〕は〔1〕の2倍の重さがあった。
■ねばりけ
大きくなるほど、白いネバネバがたくさんでて、ねばりけが強くなった。
■かたさ
おかかあえにして、食べくらべた。
〔1〕は少しやわらかく、〔3〕は少しかたくてコリコリ、種もかたかった。切った時、かたくてわぎりにできない部分もあった。〔2〕がちょうどいい食感でおいしいと思った。

■総合評価

〔2〕が重さもねばりけもあり、かたさ、食感がいちばんよく、おいしかった。
→7～8㎝のオクラが、いちばんおいしい！

●オクラが7～8㎝になるのはいつ？
①～⑧の実の成長記録（表A）のオクラの長さの平均値を折れ線グラフにした。

■グラフからわかったこと
・3日目まではゆっくり成長するが、4日目から急成長する。
・5日目の朝に7～8㎝になる。
・4日目の朝に5㎝だったものが、5日目夕方には10㎝になる。
・5日目の朝の収穫をのがすと、夕方にはかたい10㎝になるため、気を付けないといけない。

●まとめ
ベストなオクラをとるには？
・7～8㎝のオクラをとるのが一番いい。
・7～8cmのオクラがとれるのは5日目の朝。
・4日目から急成長するので気を付ける。
・5～6㎝くらいで、次の日とれない時は、とったほうがいい。

予想ははずれていましたが、今回の研究がオクラの収穫の時に役立ちました。この自由研究をするまでは、かたすぎるオクラを捨てていましたが、このポイントに気を付けて収穫するようになって、おいしいオクラがたくさんとれるようになったのでうれしいです。