オクラの自由研究part2~オクラの実はどこにつくの?~

※2024年3月20日~5月25日に実施した自由研究コンテストの入賞作品です。
サイト掲載にあたり、一部文言や流れの変更・画像の修正を行っております。

part1の研究で、オクラの成長やおいしく食べられるサイズを調べ、おいしいオクラがたくさん採れるようになりましたが、収穫の時に取りこぼしがあり、捨ててしまうことが…。そこで今回は、取りこぼしをなくすために、どこに実がつくのかを調べてみたいと思います。

準備するもの

・記録用のカメラ、画用紙、色鉛筆

調べること

(観察Ⅰ)オクラの花がどこにつくのか?
(観察Ⅱ)つぼみのような物の集合体はどのように変化するか?

方法

(観察Ⅰ)オクラの株を3つ選び、毎朝咲いた花に印をつけて、高さと位置を調査。
(観察Ⅱ)つぼみのような物の集合体に色をぬって、毎日の変化を調査。

今回の結果

(観察Ⅰ)
7月25日から毎朝、オクラA・B・Cについた花の高さを調べました。

≪気づいたこと≫
・花は、中心の太いくきと、葉の間からでていた。
・1日目、小さい実に透明の小さくて水のようなつぶがついていた。
→4日目に、花になっていた。
→実だと思っていたものは、つぼみだった。
・7日目、花より上の実だと思っていたものが、すべて花になった。
→実ではなく、つぼみだった事がわかった。
⇒花の上には実がないのでは?と考えた。
・太い茎の1番上には、小さなつぼみのような物の集合体があった。集合体の高さは、日ごとに高くなったが、大きさはあまり変化なかった。

≪表Ⅰ≫オクラA・B・Cの花の高さ

7/25~8/3までについた花の数は、Aは7個、Bは8個、Cは9個だった。

≪グラフⅠ≫オクラの花の高さの変化

表1をグラフにした。
オクラの花は、ひとつ前に咲いた花より、1~3㎝ずつ上につくことが、このグラフから分かった。

≪図Ⅰ≫花の位置

左の図は、A.B,Cの①の花の位置を基準とし、上から見た花の位置を、図に書いたもの。
この図から、次につく花は、前の花と隣り合う位置にはつかず、離れた位置や、反対側につくことが分かった。

≪観察Ⅰから考えたこと≫
・花の上には、実がない? 
・花の上にあるものは、すべてつぼみなのでは?
・花のつく位置や順番は、集合体にひみつがあるのでは?
⇒集合体がどのように変化するのか、オクラDを観察することにした。

(観察Ⅱ)
8月6日17時頃、オクラDの集合体のつぼみと思われるものに、写真のように油性ペンで色をぬった。一番大きなものにピンク、次に水色、黒、むらさきオレンジ、中心部分にを塗った。

≪表Ⅱ≫オクラD ピンクから上㋐と下㋑の高さの変化
ピンクが花になるまでの期間、ピンクから上㋐と、下㋑の高さをはかり、変化を表にまとめた。

8/16の朝、ピンクが花になって閉じていた。8/15にピンクはつぼみから花になったと思われる。

≪グラフⅡ≫オクラD 高さの変化
表Ⅱをもとに、オクラD全体の高さとピンクの高さをグラフにした。

8/6に82.5㎝だったオクラDの全長は、8/16には95㎝まで大きくなった。
ピンクのつぼみも上へ動いているけれど、全体の方が上に高くなる速さが速いので、ピンクは上のかたまりから離れていくことがわかった。

≪オクラD集合体を上から見た写真≫

「8/11夕」の上からと横からの写真を合わせて考えると、オレンジ・黒の間からでてきた、2つの小さなつぼみが、を横と下へ、動かしていることが分かった。

≪観察Ⅱからわかったこと≫
■集合体の真ん中から、新しいつぼみが出てくる
 →新しいつぼみが、真ん中にあったつぼみを横へ押しのける
 →古いつぼみは、どんどん外側へいき、集合体から離れる
 →古いつぼみから、順番に花になる
■新しい葉も、集合体から出てきて、大きくなる

まとめ

オクラの実はどこにつくのか?

1. 一番上の集合体のすぐ下
2. 茎と葉の間
つぼみも、葉も、集合体からでてきて、太い茎との間につぼみがつくことから、茎と葉の間に実がある。
3. 花よりも下
集合体の真ん中から新しいつぼみがでてきて、古いつぼみを外側へ押し出しながら、集合体が上へのびていくので、つぼみは上へ上へとついていく。下にあるつぼみから花、そして実になるので、花よりも下に実がある。
4. 実の近くを見れば、他にもサイズの近い実がある
集合体のつぼみは、お互いに、邪魔にならないような順番で大きくなっていくので、図Ⅰのような順番に花ができる。実の近くをみれば、他にもサイズの近い実がある。

最後に

実が上へ上へついていく事と、つぼみの集合体は、自分にとって新しい発見となりました。この研究のおかげで実の取りこぼしをなくすことができ、天気により収穫量が減る理由も分かりました。