植物の水の通り道を観察してみよう!

私たち人間は、口から飲み物を飲んで、体の中に水を届けます。
口から入った水は、のどを通り、胃にたどり着き、小腸や大腸を通ってやがて血管の中に入り込みます。

では、植物はどうでしょうか。
植物は根から水を吸い、必要な場所に水を届けます。
その際、根から吸われた水は、一体どこを通るのでしょう?

今回は身の回りの野菜を使って、植物の水の通り道を観察してみましょう!

準備するもの

・水の通り道を観察したい野菜(今回はセロリを使用)
・切り花用染色剤(色は好きな色を用意)
・水
・染色液を入れる容器(プラスチックカップなど)
・ハサミ、カッターなど
・新聞紙(染色液飛び散り防止)
・ゴム手袋(手に色がつくのが気になる場合)

方法

①プラスチックカップに、切り花用染色剤と水を混ぜた液体を用意
 (今回は赤と青の2種類を用意)

②用意した野菜を液体につけやすいようにカットし、液体につける
(今回は2股になるようにカットし、赤と青それぞれの液体につけました)

③野菜が色水を吸い上げるまで置いておく

④外から見て、色がついてきたなと思ったら、ハサミやカッターで野菜を切ってみて、
 植物内のどこに色がついているかを観察してみましょう!

今回の結果

1時間もすると葉の色が目に見えてわかるくらい変わってきました!
3時間ほどすると色の変化が濃くなりましたので、染色液から取り出しました。

次に、気になる部分を切って中身を見てみました!
(切るときは、ハサミよりカッターの方が断面がきれいに見えました)

輪切りにしてみると、外側に規則正しく色がついています(①、②)。
水は、この色がついている部分を通ったということが分かりますね。
縦に切ってみると(③、④)、色のついた線が見やすくなりました。
今回は2種類の色を使いましたので、色が分かれている部分、混じっている部分など様々です。
葉も色の混じり方がそれぞれ違い、観察するとおもしろいですね(⑤、⑥、⑦、⑧)。

単子葉類や双子葉類の特徴をすでに学んでいる場合は、結果からセロリは単子葉類か双子葉類か分類してみましょう!

また、他の野菜はどうなるのか、別の色を使ったらどうなるのか、どこから色が混ざり始めているのかなど、まだまだ調べられることはたくさんあります。
興味のある方はぜひ挑戦してみてください!

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