片栗粉を作ってみよう!

片栗粉は、元々「カタクリ」という名前の植物の地下茎に含まれるデンプンを使ってつくられたもののことを指しますが、現在流通している多くの片栗粉は「ジャガイモ」のデンプンを使ってつくられています。
今回は、デンプンを含むジャガイモとサツマイモを使って片栗粉作りに挑戦してみましょう!

準備するもの

・ジャガイモ
・サツマイモ
・ピーラー
・おろし器
・ガーゼ×2
・ボウル×2
・バット(平らなお皿なども可)×2
・スプーン×2
(・輪ゴム、キッチンスケール、新聞紙など)

方法

➀ジャガイモとサツマイモの皮をピーラーでむく
➁皮をむいたジャガイモとサツマイモをすりおろす

➂すりおろしたジャガイモやサツマイモをガーゼに包む

➃ボウルに水を入れ、中身が出ないように手で押さえながら④のガーゼを浸けて揺らしたりもんだりする(中身が出ないように、輪ゴムでしばってもOK)

➄15分ほどしてボウルの中の水が白くにごってきたらガーゼを取り出し、そのまま10分ほど置いておく
➅ボウルの下側に沈殿物が溜まってきたら上澄みの水を捨てる
(この沈殿物が片栗粉)

➆不純物を取り除くため、もう一度水を入れて10分置き、再度上澄みの水を捨てる
➇残った片栗粉をバットの上に広げ、数時間乾燥させる

今回の結果

皮むき後のジャガイモ、サツマイモの重さを測りました。
ジャガイモ:105g、サツマイモ:283g

ジャガイモはきれいにすりおろせましたが、サツマイモが固く端っこのすりおろしが難しかったので、残った分も重さを測りました。

このため、片栗粉を作るために使用したサツマイモの重さは266gとなります。

「方法」に記載の手順で実験を実施し、バットで乾燥した様子が下記の写真です。
左がジャガイモ、右がサツマイモです。
こうしてみると、サツマイモの方は若干黄色みがかっていますね。

今回は4~5時間くらいで乾燥しました。
乾燥した片栗粉を集めて重さを測った様子が以下です。

ジャガイモから6g、サツマイモから15gの片栗粉をとることができました。
すりおろす前の重さから考えると、ジャガイモは重さの5.7%、サツマイモは5.6%の片栗粉がとれたことになります。

ジャガイモやサツマイモに含まれるデンプンの量は15~20%ほどと聞いたことがあるので、
それを考えると少ない量ですね。
水につける時のもみ方が甘かったのか、それとも別の要因か…。改善の余地ありです。

少ない量ではありますが、せっかくなので水に溶かして加熱した様子も調べてみました。
市販の片栗粉同様固まってくれるでしょうか。

それぞれ大さじ1ほどの量の片栗粉に対し、大さじ2~3の水を入れ混ぜ合わせます。

左がジャガイモ、右がサツマイモです。

それぞれ10~20秒ほど加熱した様子がこちら。

熱を加えるとしっかり固まりました。

写真だと伝わりにくいのですが、サツマイモからとれた片栗粉は少し黄色く、ジャガイモの片栗粉は透明です。また、ジャガイモからとれた片栗粉の方がしっかり固まっていました。斜めにすると上のサツマイモの方は下に垂れてくるのですが、ジャガイモはほとんど垂れていません。

同じデンプンと言ってもジャガイモとサツマイモでは少し性質が違うのかもしれません。
この辺を詳しく調べるのも面白そうですね。

最後に

今回はジャガイモやサツマイモから片栗粉を作る実験をしてみました。
片栗粉の量を増やすにはどうしたら良いのか、他のデンプンを含む野菜からもとれるのかなど気になったことがあれば、ぜひ調べて挑戦してみてください。

カテゴリ
関連タグ