ミツバの育て方
・セリ科ミツバ属
・独特な香りが特徴の香味野菜
・原産地は日本
・栽培方法によって①根ミツバ、②糸ミツバ、③切りミツバの3種類に分類
①根ミツバ
春が旬で、根を付けたまま出荷されます。関東に多く、お浸し、揚げ物、炒め物などに使われています。
②糸ミツバ
水耕で栽培されるミツバで、茎が緑色のため別名青ミツバとも呼ばれます。関西に多く、丼物やお吸い物などに使用されています。
③切りミツバ
冬が旬で、葉も茎も柔らかく香りが穏やかなことが特徴です。茶わん蒸しやお吸い物の彩りに適しています。
ちなみに…三つ葉のクローバーで有名なシロツメクサはマメ科であり、ミツバとは全く異なる植物です。
気を付けること
ミツバの種は吸水しにくいため、そのまま種をまくと発芽率がとても低くなります。
事前に十分に水につけ置いてから使うようにしましょう。
育て方(土耕栽培)
①種の準備
ミツバの種を布袋などに入れてから、水を入れた容器に袋ごと入れて一昼夜つけ置きます。
②播種~発芽(発芽まで約2週間)
プランターに鉢底石を敷き、野菜用の培養土を入れます。元肥入りの培養土がオススメです。約1cmの溝の筋を引き、その溝いっぱいに種をまいて、土を2~3mm程度被せ、軽くおさえます。ミツバの種は発芽に光を必要とするため、土を被せ過ぎてないように注意しましょう。発芽するまでの期間、乾燥させないようにジョウロで優しく水をあげましょう。
ポイント
・播種前日に1晩浸水
・好光性種子なので覆土は薄くする
・発芽に時間がかかるので水やりを忘れない
③発芽後~収穫(冬場は収穫まで約50日)
発芽後の間引きは、子葉が重なる程度までを目安に行うと生育中の乾燥を防げます。
露地栽培の場合は時々水やりを、プランターの場合は毎朝水やりをしましょう。
また、週1回液肥を追肥すると生育が良くなり、長く栽培を楽しむことができます。草丈が15~20 cmになったらハサミなどで刈り取ります。
残った株からも再び芽が出てきて収穫ができます。収穫の時に一気にすべてを取らず、外側から少しずつ収穫すると、より早く新芽が出てきます。
育て方(水耕栽培)
ミツバの根は酸素を取り込む組織が発達しており、水耕栽培にも向いています。
種から育てても良いですが発芽率が低いため、手軽に楽しむなら市販のミツバ(根付きのもの)を購入することがオススメです。
購入の場合は、茎を5~7cm残してミツバを収穫し、根の部分を培養液が入った容器に入れて栽培する再生栽培に挑戦してみましょう。
豆苗の再生栽培の記事がありますので、そちらを参考に是非チャレンジしてみてください。