菌核病
かび要因
発生生態
カビの一種である Sclerotinia sclerotiorum によって引き起こされる病気です。結球期以降の発生が多く、下葉から徐々に淡褐色の病斑が生じます。溶けるように腐敗しますが、匂いは少ないです。そのまま放置すると黒いネズミのフンのような菌核を形成します。菌核は土の中で数年生存できるため、一度菌核病が発生した圃場では注意が必要です。
発生時期
4~5月および9~11月のやや涼しい時期(菌核を生じるのは少し後)
降雨が続き、湿度が高くなると発生しやすい。
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
発病しやすい作物
キャベツ、ハクサイ、レタス
手軽にできる防除法
発病した株は速やかに抜き取り、圃場の外で処分します。また、連作をしないこと、水稲を栽培するなどして圃場に水を張ることでも発病を抑制できます(水没すると菌核が死滅するため)。
防除のコツ
蔓延すると防除が難しいため、前作で発生が認められた場合や降雨が続きそうな場合は予防的に防除しましょう。
病虫害辞典