ウンカ類
発生生態
イネにストロー状の口針を刺して吸汁する害虫で、大量に発生するとイネの収穫量が減ってしまいます。
トビイロウンカ:秋ウンカと呼ばれます。繁殖力が高く、数が増えると栽培の後期に坪枯れ(イネが円状にまとまって枯れこむ)を引き起こします。
セジロウンカ:夏ウンカと呼ばれ、イネ南方黒すじ萎縮病のウイルスを媒介します。
ヒメトビウンカ:イネ縞葉枯病のウイルスを媒介します。収穫期以降はイネ科雑草やコムギで越冬します。
トビイロウンカ・セジロウンカは中国からジェット気流に乗って西日本に飛来し、日本では越冬が出来ません。ヒメトビウンカは日本国内で越冬可能ですが、近年は中国からの飛来も見られています。
発生時期
梅雨時期から発生。収穫期の10月頃まで3~5世代まわる。
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
発生しやすい作物
イネ、イネ科雑草、ムギ
手軽にできる防除法
ウンカの被害リスクが高い地域では、予防剤として適用のある育苗箱施用剤を処理します。その後、防除が必要と判断した場合は散布剤を処理します。
病虫害辞典