軟腐病
細菌要因
発生生態
土壌伝染性細菌のPectobacterium carotovorumが降雨などによる土からの跳ね返りによって植物体内に侵入して感染し、養水分の通りを阻害します。高温多湿条件では、急速に増殖して作物を軟化腐敗させて、独特な悪臭を放ちます。
発生時期
高温多湿条件下で発生。降雨が続いた後や台風の後に急速に蔓延。
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
発生しやすい作物
キャベツ、ダイコン、タマネギ、ニンジン、ネギ、ハクサイ、レタスなど
手軽にできる防除法
水はけや風通しのよい土壌を作ります。また、発生が見られた圃場では適切な予防剤を処理します。害虫の食害による傷口からも侵入するため、適切な殺虫剤の処理も有効です。
防除のコツ
発生すると進行が早く治療が出来ないため、発生した作物は圃場外に持ち出して処分し、適切な殺菌剤を処理して周りの作物に感染させないことが重要です。また、作物の手入れは天気の良い乾燥した日に行うようにし、使用した器具はこまめに消毒を行いましょう。
病虫害辞典