イネミズゾウムシ
発生生態
コウチュウ目に分類されるイネの重要害虫です。体色は灰褐色で背中に暗色の斑紋があり、口先は長く突出しています。体長は2~4mm程度。越冬した成虫が水田に侵入し、イネの葉脈に沿って細長い線状に食害する他、水面下の葉鞘の中に卵を産みます。孵化した幼虫は土中に潜り、イネの根部を食害します。成虫よりも幼虫による食害の方がイネへのダメージが大きく、分げつ抑制や欠株、生育遅れを引き起こします。
発生時期
4~8月
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
発生しやすい作物
イネ科、カヤツリグサ科
手軽にできる防除法
イネの移植時期を越冬成虫の発生時期から遅らせたり、深水を避けてイネの根を健全な状態にしたりすると良いです。
防除のコツ
適切な箱処理剤、水面施用剤や散布剤を用いて防除しましょう。
病虫害辞典