エダマメ

栽培暦

栽培日誌

  • 潅水
  • 散布

<エダマメ 播種(播種日:2021年4月12日)>

美味しそうな茶豆(夏の声)を播種します。
8月頃の収穫を目指します。

7.5cm ポリポットに園芸用培土をつめて、種を植えます。
サインペンで押し込むと、楽に同じ深さでできました。
最後に指で均して、種まき終了です。

給水して、後は発芽してくるのを待ちます。
エダマメの種子は水分過剰に弱いので、土の中で腐らないように浅めに播種しています。

<エダマメ 播種2日目>

播種して2日目に、エダマメ(夏の声)が発芽を始めました。
浅くまいているので、マメが水を吸って膨らんで、土を押しのけて見えてきました。

<エダマメ 播種7日目>

エダマメ(夏の声)を播種して7日目に、発芽揃い期になりました。
双葉の間から初生葉が覗いています。

<エダマメ 播種10日目>

エダマメ(夏の声)を播種して10日目に、初生葉展開期になりました。
エダマメが属するマメ科の植物は、双葉の後に初生葉という本葉の前段階の葉が付きます。

<エダマメ 播種15日目>

エダマメ(夏の声)を播種して15日目に本葉が展開し始めました。
当社栽培研究センターの圃場に定植します。

アブラムシ忌避効果があるとされるシルバーマルチで栽培します。
メジャーを基準に株間を揃えて定植します。

マルチに穴をあける器具です。
栽培研究センターでは代々使っています。

マルチに穴をあけて、植穴処理の殺虫剤を処理してエダマメ(夏の声)を定植しました。
株間20cm、条間35cmの2条千鳥植えとなっております。

当社葉面散布液肥「ホスプラス」500倍希釈液を処理し、定植後の水やりも兼ねてジョウロでたっぷりあたえました。
ホスプラスには定植後の発根促進効果があるので、しっかり根を張って生長してもらいたいです。
実は、どちらか一方の列は水だけをあたえています。
願い通りの違いが出るか、観察していきたいと思います。

<エダマメ 定植12日目>

強風にさらされたこと、水田転作畑ゆえに湿害を受けたことで、1株枯死してしまいました(写真右下の株)。
もう少し高畝にして湿害を軽減するとともに支柱を立てればよかったと思います。
この翌日からの雨で畑がぬかるみ状態になって、作業ができておりません。
頑張って耐えてもらいたいです。

<エダマメ(夏の声) 定植23日目>

栽培研究センターがある徳島で、雨が続いた週があり、
以前に定植したエダマメがアップアップになってしまいました。
枯れてしまった株もあり、残念ですが、生き残った株に期待です。

<エダマメ(夏の声) 定植28日目 ①摘芯>

使う道具はスコップと剪定ばさみです。

一番太い茎(主茎)で、5~6段の本葉を残して、先端を切ります。
主茎を切ることで、脇から新しい枝が沢山出て、莢(サヤ)が沢山つくようになるらしいです。
今回は本葉が5枚未満の生育が良くない株は摘芯せずに済ませました。

摘芯した茎葉は病気や虫の温床にならないようにまとめて処分します。

<エダマメ(夏の声) 定植28日目②土寄せ>

初生葉が埋まる位まで土を回りから集めて、エダマメが風や莢の重みで倒れるのを防ぐ目的があります。
マルチを敷設せずに栽培している場合は、株周りの除草も一緒に出来ます。

水田転作畑で雨が続いて土が泥状になっているので、土寄せというより泥よせになってしまいました。
今回は本葉が5枚未満の生育が良くない株は摘芯せずに済ませました。

< エダマメ(夏の声)  定植34日目 >

エダマメの白い小さな花が咲きました。
莢(サヤ)ができるのが楽しみです。

< エダマメ(夏の声) 定植42日目>

開花期~莢形成期を迎えたので、当社カルシウム肥料「カルプラス」と亜りん酸液肥「ホスプラス」をあたえました。
エダマメはたくさん莢(サヤ)がついても、わざと莢(サヤ)を落とす習性があります。
カルプラス」の窒素分、カルシウム、糖類と有機酸、さらに、「ホスプラス」の亜りん酸の力で生理落下を抑えることができればと思います。

<エダマメ(夏の声) 定植64日目収穫>

畑の水はけが非常に悪いので、水田みたいになっていますが、エダマメは枯れずに実を付けました。
もう少し莢(サヤ)が膨らんで収穫した方がいいかもしれませんが、今度いつ雨が止むかわからないので、収穫します。

株を引き抜いてみると、湿害のせいか、根の張りがあまり良くありません。
とはいえ、定植の時に当社の亜りん酸肥料「ホスプラス」500倍希釈液をジョウロで処理した株は心なしか根が多い気がします。
また、根粒も「ホスプラス」処理区の方が沢山ついている気がします。

収穫したエダマメの莢の量を比較しました。
それぞれの区の端から5株を抜いて莢を外して1莢粒数別に分けました。
定植の時に当社亜りん酸肥料「ホスプラス」500倍希釈液をジョウロであたえた区は、3粒莢が多いように見えます。
定植の時に1回肥料をあげただけで、こんなに違いが出るのでしょうか。
確かに、根の量はホスプラス区が多い気がするので、定植後の活着が促進されてその時の差が収量にまで影響をあたえたのでしょうか。
何事もスタートダッシュは重要みたいです。

<エダマメ (夏の声) 根の根粒>

エダマメの根についている瘤は根粒菌との共生の場です。
栽培条件が良ければもっと沢山の根粒がついていると思います。

根粒をハサミで割ってみると中身は赤いです。
この赤色はニトロゲナーゼという窒素固定をおこなう酵素を酸素から守るためにあるレグヘモグロビンの色です。
病原性の線虫などによって生じる根粒は割っても赤くありません。
マメ科の植物の根を見る機会があれば、きっと根粒がついていると思いますので、割って赤色を確認してみてください。
全く別の生き物同士の相利共生関係を見られて、感服させられます。