コルチカム
ウォーターリリー

開花まではコップでも栽培できます。開花以降も栽培したい場合は、地植えや鉢植えにしましょう。もちろん、開花前から植え付けることもでき、そちらの方が以降の生育が旺盛になります。

難易度

基本情報

科名属名
イヌサフラン科イヌサフラン属
開花までの期間
1カ月
生育適温
15~25℃
植え付け時期
8月下旬~9月
栽培スペース
コップ(開花まで)、地植え(およそ20 cmに1株)、鉢植え
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

植え付け時期 8月下旬~9月
  • 01

    植え付け前

    開花までは鉢の代わりにコップでも栽培できます。開花後に植え付ける場合は、植え付けまで水やりをしないようにしましょう。水やりをしてしまうと根が伸び始め、植え付けの際に根を痛めると生育不良を引き起こします。乾燥気味の場合は、やや湿る程度に霧吹きで水を吹きかけます。

  • 02

    植え付け①〈地植えの場合〉

    水はけ・風通しがよく、日当たりがよい場所を探して、植える場所を決めます。日当たりが悪いと、花の色が薄くなります。

  • 03

    植え付け②〈地植えの場合〉

    穴を掘り、深さ10 cmほどのところに球根を植えて、たっぷり水やりをします。根が張るまでの数日は、1日1回水やりをしましょう。

  • 04

    植え付け①〈鉢植えの場合〉

    鉢に 鉢底石を入れて、培養土を入れます。

  • 05

    植え付け②〈鉢植えの場合〉

    球根を、土から先端がかろうじて見えない程度の深さに入れ、すき間を培養土で埋めます。最後に底から水が出るくらいにたっぷり水やりをします。

  • 06

    植え付け③〈鉢植えの場合〉

    風通しがよく、日当たりがいい場所に置きましょう。

栽培

  • 01
    水やり

    地植えの場合は、基本的に水やり不要です。水不足で萎れてしまう場合は、1日1回水やりをしましょう。
    鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、1日1回を目安に株元に水やりをします。梅雨頃に葉が枯れたら、休眠期です。休眠中は水やりをやめましょう。その後、花芽が出始めたら、水やりを再開します。

  • 02
    追肥

    2~5月頃に、月に1回の頻度でパラっと有機彩り草花を5g/株あたえる、もしくは、週に1回の頻度で ジャストワン液肥200倍希釈液をあたえましょう。

  • 03
    掘り上げ(球根どり)

    鉢植えの場合は年1回、地植えでも水はけがあまり良くない場合は年1回、球根を掘り上げて乾燥させます。掘り上げる時期は、春過ぎに葉が半分ほど枯れた頃です。日干しなどで乾燥させた球根は、次の植え付け時期まで風通しの良い冷涼な場所で保管しておきましょう。球根が湿っていたり、暑い場所に放置しておいたりすると腐ってしまいます。

コルチカムウォーターリリーの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

数年植えっぱなし

  • コルチカムは土の中で分球して増えていきます。数年植えっぱなしにしていると、球根がぎっしり詰まった状態になってしまいます。2~3年に1回ほど休眠期掘り上げましょう。

土の水はけが悪い

  • 水はけが悪いと、根腐れを引き起こし、枯れてしまいます。
  • 鉢植えには水はけの良い土を使いましょう。地植えの場合は、植え付け前に、 堆肥腐葉土を混ぜて排水性を改善しましょう。

休眠期の水やり

  • 球根が腐ってしまうのでやめましょう。

球根には毒のある成分が含まれている

  • お子さんやペットなどが誤って食べないよう保管場所には気を付けましょう。

開花

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    株元に白い糸のようなものが見えますが、これは何でしょうか。どうしたら良いですか。

    白絹病です。風通しや水はけが悪い環境で発生しやすい病気です。感染株を廃棄するか、適切な農薬を散布しましょう。

更新日時: 2022/08/17