パイナップル

市販の葉っぱが付いた クラウンから栽培でき、手間もかからないのでお手軽に始められます。
収穫までに時間がかかりますが、それまでの間は観葉植物としてお楽しみください。

難易度

基本情報

科名属名
パイナップル科アナナス属
収穫までの期間
2~3年
生育適温
20~30℃
植え付け時期
5~8月頃
栽培スペース
鉢植えに1株
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

植え付け時期 5~8月頃
  • 01

    植え付け〈苗の場合〉

    鉢に 鉢底石を入れて、野菜用の培養土を8分目くらいまで入れます。
    移植ゴテで苗と同じくらいのサイズの穴を掘り、ポットから外した苗を入れ、すき間を培養土で埋めます。最後に底から水が出るくらいに水やりをして日当たりのよい場所に置きます。

  • 02

    植え付け〈クラウンの場合〉

    パイナップルの葉っぱを果実から取り外します。果実部分を押さえ葉っぱを根元からひねると簡単に取れます。この時葉っぱに尖りがあるので軍手などを使用してください。
    取り外した葉っぱの下葉を5~6枚ほど取り除き、5日ほど陰干しします。
    鉢に 鉢底石を入れて、野菜用の培養土を8分目くらいまで入れて陰干しをした葉っぱを挿します。
    鉢植えの底から水が出るくらいに水やりをしたら明るい日陰に置きましょう。

栽培

  • 01
    水やり

    クラウンの場合、最初の1カ月ほどは乾燥気味に潅水管理をします。
    1カ月ほど経ったら日当たりのよい場所に移動させ、苗の場合と同じような管理をしてください。
    苗の場合は土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷりと株元に水やりをします。パイナップルの実がついてからは水の必要量が増えますので、乾燥に気を付けてください。
    冬季は水やりの回数を減らし、10℃を下回る場合は、多少乾かし気味に管理をしてください。

  • 02
    冬越し

    パイナップルは寒さに弱い作物です。10~11月以降は室内に移動させ、10℃以下にならない場所で管理してください。4月以降に暖かくなってきたら日当たりの良い場所に移動させてください。

  • 03
    果実の日焼け

    果実は夏の強い日光に当たると日焼けを起こします。紙袋などを被せて直射を防いでください。

  • 04
    追肥

    植え付けから1カ月後を目安に追肥をあたえます。生育期(3~10月)に週に1回の頻度で、ジャストワン液肥100倍希釈液をあたえます。

パイナップルの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

葉の先とがった部分

  • 葉の先が鋭くとがっており、素手で触るとけがをする場合があります。手入れをする場合は軍手を使用した方が良いでしょう。また、小さな子供やペットのいるご家庭では、とがった部分をハサミで切り落とし、ケガの予防をしましょう。

収穫

実ができるまでに2~3年ほどかかります。5月頃に花が咲きだんだん実が肥大していきます。8〜10月頃に色が全体的に黄色くなり、熟してパイナップルの香りがしてきたところで収穫をしましょう。果実のすぐ下を切り離して収穫をしてください。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    水やりをすると葉っぱに水が溜まります。大丈夫ですか?

    パイナップルは葉っぱからも水を吸収しやすい植物です。水が溜まっていた方が生育によいので気にしなくて大丈夫です。

  • Q

    パイナップルが収穫できました。この果実のクラウンを使ってもう一度栽培できますか?

    はい、栽培できます。また、葉っぱの脇から生える新芽を取りクラウンと同じ様に定植をすれば苗を増やす事ができます。

更新日時: 2022/08/17