ナス

雨にも暑さにも強いので、夏の栽培にぴったりの野菜です。揚げ物や炒め物、焼きナスなど様々な方法でおいしく食べることができます。プランターでも簡単に育てることができますが、背が高くなるので支柱などの用意が必要です。

難易度

基本情報

科名属名
ナス科ナス属
収穫までの期間
1.5~2カ月
生育適温
20~30℃
植え付け時期
4~6月​
栽培スペース
株間30cm、プランターは深さ30cm以上のもの
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

植え付け時期 4~6月
  • 01

    植え付け

    プランターに株間30~50cmほどで植え付けます。
    浅めに植えることで、病気を防ぎましょう。
    支柱を立てて苗が倒れないようにしましょう。

栽培

  • 01
    水やり

    乾燥に弱いので、表面が乾かないようにたっぷり水をあげましょう。ナスは水で育つといわれるくらいに、水が重要です。朝にたっぷり水をあげて、乾燥しそうだったら夕方にも水をあげましょう。

  • 02
    肥料

    植え付けから月1~2回の頻度でパラっと有機元気野菜を10g/株程度あたえる。

  • 03
    仕立て

    下のほうのわき芽は取り除く。3本仕立てにします。
    3本仕立てにする際には、主枝1番花のすぐ下の側枝、さらにその下の側枝の3本を伸ばします

ナスの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

害虫など

  • 主な害虫は、ニジュウヤホシテントウ、アブラムシ類、アザミウマ類、ハダニ類です。
    ニジュウヤホシテントウはオレンジに黒のまだら模様のテントウムシです。ナスの葉を食べる害虫で、収量の低下につながってしまいますので、見つけたら駆除しましょう。幼虫や卵も見つけ次第駆除しましょう。
  • アブラムシ類は葉の裏に発生します。単為生殖が可能であっという間に増殖するので、日々葉裏にも注意して、早めに対処しましょう。
  • アザミウマ類は葉や花に発生します。葉を食害すると、葉の表面が銀色のテカテカになるシルバリングという症状を引き起こします。見つけ次第対処しましょう。花に発生すると、ナスの実に傷をつけてしまい、筋模様が入ったナスができてしまいます。品質に大きな影響はありませんが、見た目が悪くなるので、花にも注目しましょう。
  • ハダニが発生すると、大量に増殖して葉を枯らしてしまいます。農薬で対処しましょう。

病気

  • うどんこ病は風通しが悪いと発生しやすいので、密植をさけて葉が込み合わないようにしましょう。

収穫

花が咲いてから3週間程度で収穫できます。果皮に張りとつやのあるものを収穫しましょう。1番果から3番果くらいまでは、早めに収穫すると株の負担が減り、その後の実つきがよくなります。生長しすぎると、味が落ちてしまうので気を付けましょう。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    ナスの実が固い、つやがない。

    石ナス、ボケナスと呼ばれる症状です。石ナスは受粉不良、ボケナスは水不足が原因で起こることが多いので、それぞれ見直しましょう。

出やすい病気

更新日時: 2024/02/20