オリーブは比較的乾燥に強い植物ですが、乾燥が続くと枯れてしまいます。鉢土が乾いた際には、鉢底から溢れ出るくらい水をあたえてください。夏の暑い時期には、根にダメージをあたえないように、夕方の涼しい時間帯に水やりするようにしましょう。

肥料をあたえる時期の目安は、花芽が動き出す前の2～3 月頃、開花期の5〜6 月頃、実の収穫後の10～11 月頃の3 回です。ゆっくりと効果が持続する緩効性の粒状肥料などをそれぞれ10～20gあたえましょう。花が咲く時期、葉の色が黄色くなり始めた時には、即効性の液体肥料を使うのもよいかもしれません。

成長とともに枝が増え、混みあってしまう場合は、伸びすぎた枝を中心に剪定してあげましょう。風通しがよくなると、害虫の予防効果も期待できます。オリーブは、新しく伸びた枝が次の年に花をつけるので、古い枝から剪定するようにしましょう。時期は新芽が動きだす前の2～3 月に行います。

木の成長が安定してきたら、挿し木で増やすことも楽しんでみましょう。
剪定した枝を挿し木で増やすことができます。枝は 10cm を目安に、切り口を斜めにするように切ります。使用する枝は、芽がついていて葉色が良い元気なものを使いましょう。切った枝はコップ等を用いて1～2 時間程度水につけ、その後あらかじめ濡らした挿し木用の土に挿します。

オリーブはほとんど自家受粉をしない植物です。そのため、2 種類以上の品種を近くで育てる必要があります。室内では、花粉を運ぶ風や虫が少ないため、花が咲いた時には、紙コップなどにそれぞれの花粉を集め、お互いの花に筆で花粉をつける、人工授粉を行いましょう。結実には温度も重要です。オリーブは10°C以下の寒さを10〜20 日以上経験しないと、花をつけない性質をもちます。実をつけたい場合は、1 月頃から天気の良い日に室外へ移動させましょう。急な寒さで枯らさないように、徐々に寒さに慣らすようにします。

木の生長を見ながら、1～2 年に1 回の頻度で、ひと回り大きな鉢に植え替えします。時期は4～5 月頃が最適です。