イチゴ

甘酸っぱくてジューシーなイチゴ。スーパーでは冬においしいイチゴが並びますが、露地栽培の場合の旬は5~6月です。秋に苗を植えて、意外と簡単に栽培できるので初心者にもオススメです。

難易度

基本情報

科名属名
バラ科オランダイチゴ属
収穫までの期間
8~9カ月
生育適温
~20℃
植え付け時期
9月下旬~10月上旬
栽培スペース
プランターに3株
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

植え付け時期 9月下旬~10月上旬頃
  • 01

    植え付け①

    プランターに鉢底石を入れて、野菜用の培養土を8分目くらいまで入れます。

  • 02

    植え付け①

    移植ゴテで苗と同じくらいのサイズの穴を掘り、ポットから外した苗をやさしく入れ、すき間を培養土で埋めます。深植えは厳禁で、ポット上面が1㎝くらい培地から出るように植えます。植える向きはランナー軸が実のなる方向と逆になるようにします。最後に底から水が出るくらいにたっぷり水やりをします。

  • 03

    植え付け〈地床の場合〉

    地床の場合は、植え付け2週間前に苦土石灰を100 g/㎡まいて耕し、1週間前にはパラっと有機元気野菜を20 g/㎡あたえ、水はけが良いように高畝を立てます。

栽培

  • 01
    水やり

    プランターの場合、土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷり株元に水やりします。冬期はロゼット化して生育が止まりますが、乾燥させすぎはよくないので、最低でも1週間に1回は水やりします。春になると吸水量も増えてきますのでたっぷり水やりします。

  • 02
    葉かき、ランナーかき

    外側の枯れてきた葉を手で取り除きます。
    ランナーは早めに取り除きます。

  • 03
    肥料

    3月上旬に、パラっと有機元気野菜株元から数cm離れたところに、株あたり5gほどあたえます。
    5月上旬にも同様に株あたり5gあたえます。

  • 04
    マルチ

    保温と果実の汚れの防止のため、3月ごろに稲わらを株の周りに敷き詰めます。

イチゴの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

深く植えない

  • クラウン部が土の中にあると病気の発生を助長します。植えるときにポットの土を少し出すくらいの浅植えにします。

秋の花芽は取り除く

  • 秋に出てくる花芽は収穫できても小さいものが多く、株に負担がかかるので、年内に出てくる花は取り除きましょう。

水のやりすぎ

  • イチゴは過湿だと病気になりやすいため、水のやりすぎには注意が必要です。土の表面が乾いてからたっぷり水やりするようにしましょう。

収穫

実が赤く色づいたら収穫です。1果ずつ手で取ります。実を持って、果柄を指で押さえてクイッと持ち上げると簡単に取れます。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    葉が小さく、赤紫色になりました。

    イチゴは越冬するときにロゼット株になります。この時の葉は小さく、赤みを持つようになります。春になり気温が高くなると緑色のしっかりした葉が展開しますので、そのまま様子を見ましょう。

  • Q

    下葉の葉脈の間が黄色くなっています。何が原因ですか?

    マグネシウム欠乏の可能性があります。マグネシウムを含む肥料をあたえましょう。

更新日時: 2024/02/20