クランベリー

お菓子にもよく使われており、きっとどこかで耳にしたことがあるクランベリー。
どのような様子で花が咲き、果実が実るかはあまり知られておりませんが、実は家庭菜園で栽培ができる作物です。

難易度

基本情報

科名属名
ツツジ科スノキ属
収穫までの期間
2年~
(苗を定植した1年目は低温によって誘導される花芽がつきにくい)
生育適温
涼しいところを好む
植え付け時期
3月~4月上旬
栽培スペース
直径30cmプランターに1株
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

  • 大きめの鉢
    苗の大きさに合わせて苗が十分に入る大きさ
  • ブルーベリーの土
    クランベリーは酸性土壌を好むため
  • 支柱
    蔓を巻き付けるため、リング支柱がオススメ

苗の準備と植え付け

植え付け時期 3月~4月上旬頃
  • 01

    植え付け①

    鉢にブルーベリーの土を8分目くらいまで入れます。

  • 02

    植え付け②

    移植ゴテで苗と同じくらいのサイズの穴を掘り、ポットから外した苗をやさしく入れ、すき間をブルーベリーの土で埋めます。最後に底から水が出るくらいにたっぷり水やりをします。水やりをした後、土のかさが低くなっていたら土を足して再度水やりを行うようにします。

  • 03

    植え付け後

    クランベリーは土壌の乾燥を苦手とします。午前中は日当たりが良く、午後は少し日陰になるような場所に植えるのをオススメします。

栽培

  • 01
    水やり

    土壌の乾燥や水切れにとても弱い植物ですので、水やりはたっぷりと行い、常に土壌が湿っているようにします。

  • 02
    支柱立て

    つるがたくさん伸びてきたら、 剪定誘引を行います。 誘引はリング支柱を使用して、新しく伸びてきたつるを支柱に巻き付けます。
    つるを支柱に巻き付けず、適度に流しても可愛いです。
    剪定は花芽が付き始めるまでに行うのがオススメです。

  • 03
    追肥

    〈1年目〉
    果実が実ってきたら、追肥として パラっと有機元気野菜を25g/株あたえます。

    〈2年目以降〉
    春先(3月上旬)、新芽が出てくる頃と果実が実ってきたら、
    追肥としてパラっと有機元気野菜を25g/株をあたえます。

クランベリーの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

栽培環境の注意

  • クランベリーは寒さには強いですが、暑さには弱い作物です。栽培開始時に、気温や日当たりに応じて地植えや鉢植え等、栽培環境に注意する必要があります。

剪定を行う

  • つるを支柱に巻き付けていても、生育が順調な場合、つるはどんどん出てきますので株がつるで混んできます。風通しをよくするため、5月頃に花芽のついていないつるを間引きます。

水を十分にあたえる

  • クランベリーは乾燥に弱い作物です。特に、花が咲いて果実が実る頃は暑い時期になりますので、できるだけ涼しいところに置き、こまめに土壌の乾き具合をチェックしましょう。

花を咲かせるための管理

  • クランベリーは花を咲かせ、果実を実らせるために前年の冬から寒さにあてることが必要になります。その間は紅葉や落葉しやすいですが、心配しすぎず、冬の寒さにあててあげてください。そのため、栽培開始した1年目には収穫できないことがあります。

植え替えを行う

  • 年に1回の頻度で土の入れ替え・根詰まりの防止と通気性をよくする目的で植え替えを行います。植え替え時期は果実収穫の終わった秋もしくは春先がオススメです。植え替えをしない年の春先には、土の酸性度を上げるために、1年で減った分の土を追加しましょう。

収穫

実が赤く色づいたら収穫です。1果ずつ手やハサミを使って収穫します。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    花が咲きません。

    栽培1年目は、冬の寒さにあたっていないこともあるため、花芽誘導されず開花しない可能性があります。また、クランベリーは涼しい環境を好むため、栽培されている環境が暑すぎる可能性も考えられます。
    プランター栽培の場合は、プランターを日陰に移動させ、地植えの場合は日よけを作ってみましょう。

更新日時: 2022/08/17