アジサイ

初夏の風物詩。鉢植えでも地植えでも栽培できます。病気の発生も少ないので、ビギナーの方にもオススメです。

難易度

基本情報

科名属名
アジサイ科アジサイ属
開花までの期間
2~4カ月
生育適温
特になし
植え付け時期
1~3月
栽培スペース
地植え(1 mあたり1株)、鉢植え
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

植え付け時期 1~3月
  • 01

    植え付け①〈地植えの場合〉

    水はけや風通しがよく、半日陰くらいの西日が当たらない場所を探して、植えたい場所を決めます。

  • 02

    植え付け②〈地植えの場合〉

    花色を誘導したい場合は、植え付け場所に苦土石灰(赤花用)やピートモス(青花用)を混ぜ込みましょう。

  • 03

    植え付け③〈地植えの場合〉

    ポットサイズの穴を掘り、ポットから外した苗を植えて、たっぷり水やりをします。根が張るまでの数日は、1日1回水やりをしましょう。

  • 04

    植え付け①〈鉢植えの場合〉

    花色を誘導したい場合は、培養土に苦土石灰(赤花用)やピートモス(青花用)を混ぜ込みましょう。

  • 05

    植え付け②〈鉢植えの場合〉

    プランターに鉢底石を入れて、培養土を5分目くらいまで入れます。

  • 06

    植え付け③〈鉢植えの場合〉

    ポットから外した苗を入れ、すき間を培養土で埋めます。最後に底から水が出るくらいにたっぷり水やりをします。

  • 07

    植え付け後〈鉢植えの場合〉

    風通しがよく、西日が当たらない場所(半日陰がオススメ)に置きましょう。

栽培

  • 01
    水やり

    地植えの場合は、基本的に水やりが不要です。夏場、水不足で萎れてしまう場合は、1日1回水やりをしましょう。
    鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷり株元に水やりします。1日1回を目安に、夏場は1日2回。

  • 02
    花色誘導

    花色を青系に誘導したい株があれば、開花前の3~4月に、焼ミョウバン(カリミョウバン)を水で1000倍に薄めた溶液を株元にあたえます。

  • 03
    剪定

    花の見頃が終わった頃に、剪定を行います。花がついた枝は、次のわき芽が出ている節の上で切り、花がつかなかった枝は切らずに残します。

  • 04
    肥料

    鉢植え

    植え付けから1カ月後を目安に、葉が黄色い場合は、追肥として、パラっと有機彩り草花を1g/鉢程度あたえます。
    その他、原則1年に2回肥料をあたえます。
    1回目は、8月下旬~9月にパラっと有機彩り草花を1g/鉢もしくは、ジャストワン液肥300倍希釈液を月に2回ほどあたえます。
    2回目は、11~12月に緩効性の固形肥料をあたえるのがオススメです。

アジサイの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

鉢植えが小さい

  • 夏のアジサイは水がたくさん必要です。鉢が小さい場合、水やりが追い付かず、萎れてしまうことがあります。また、根詰まりの原因にもなります。
  • 十分な大きさの鉢植えに余裕をもって植えるようにしましょう。

土の水はけが悪い

  • 水はけが悪いと、根腐れを引き起こし、枯れてしまいます。
  • 鉢植えには水はけの良い土を使いましょう。地植えの場合は、植え付け前に、堆肥腐葉土を混ぜて排水性を改善しましょう。

肥料のやりすぎ

  • まだ株が小さいときに早く育てようとして、たくさん肥料をあたえる場合があります。一度にたくさんあたえると葉焼けの原因になります。1回の量が適切でも、年間を通して肥料が多くなってしまうと、葉っぱばかり生い茂ってしまったり、鉢植え内での根詰まりを起こしてしまったりします。
  • 肥料は適切な量を守ってあたえましょう。

アジサイと名のつく常山アジサイ

  • 常山アジサイはアジサイ科ディクロア属の植物であり、厳密にはアジサイとは異なります。誤ってミョウバン溶液をあたえないようにしましょう。

出やすい生理障害

開花

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    寒くなってきて葉が落ち始めましたが、何かの病気でしょうか?

    アジサイは落葉樹といって、冬に葉が落ちる植物です。病気ではないので、心配はいりません。来春に出始める葉を待ちましょう。

  • Q

    夏ですが、葉が落ちてしまいました。何かの病気でしょうか?

    水のやりすぎか、土の水はけの悪さによる根腐れが疑われます。水やりの量を控えたり、腐葉土などを足して土質を改善したりしましょう。また、枝だけになってしまっても、場合によっては完全に死んでいないことがあります。根腐れしそうな環境を改善した上で、再び葉が出るか来春まで気長に待ってみましょう。

更新日時: 2022/08/17