ミディトマト•ミニトマト

家庭菜園で育ててみたい作物としていつも1番人気のトマト。栄養価も高く、お料理の彩りのためにも欠かせないお野菜。育てやすくビギナーの方にもオススメです。

難易度

基本情報

科名属名
ナス科トマト属
収穫までの期間
2~3カ月
生育適温
20~30℃
植え付け時期
4月下旬~5月上旬
栽培スペース
プランターに2株
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

植え付け時期 4月下旬~5月上旬
夜の気温が12~15℃くらいの時
  • 01

    植え付け①

    プランターに鉢底石を入れて、野菜用の培養土を8分目くらいまで入れます。

  • 02

    植え付け②

    移植ゴテで苗と同じくらいのサイズの穴を掘り、ポットから外した苗をやさしく入れ、すき間を培養土で埋めます。このとき、花が外側を向くようにします。最後に底から水が出るくらいにたっぷり水やりをします。

  • 03

    植え付け後

    風通しがよく、日の当たる場所に置きましょう。

栽培

  • 01
    水やり

    土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷり株元に水やりします。1日1回を目安に、夏場は1日1~2回。

  • 02
    支柱立て

    植え付けから20日ほど経過したら、支柱を立てます。ミニトマトは、縦に成長し実もたくさんなるため、支柱がないと倒れてしまうことがあるためです。

    苗を誘引するため、支柱と苗をひもで8の字にし結んで固定します。人差し指が入るくらいゆるく結びます。

  • 03
    芽かき

    ミニトマトは、中央の太い茎(主枝)を1本仕立てで育てます。その主枝と葉の間にできる芽がわき芽です。これを摘み取ると、実が大きく生長し、日当たりや風通しがよくなり、病害虫の発生も防ぐことが出来ます。

    小さいうちにすべて手で摘み取ります。

  • 04
    肥料

    植え付けから1カ月後を目安に、第1段目の実が大きくなり始めた頃、追肥をあたえます。月に1~2回、パラっと有機元気野菜株元から数cm離れたところに、10g/株ほどあたえます。

ミディトマト•ミニトマトの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

プランターが小さい、たくさん植えている

  • 夏のトマトは吸水量が非常に多くなり、1日1Lを超えることもあります。プランターが小さい場合や、1つのプランターに数株のトマトを植えていると水やりが追い付かず、しおれたり尻腐れ果が発生したりします。
  • 十分な大きさのプランターに余裕をもって植えるようにしましょう。
※60cm幅であれば2株目安

わき芽を取り忘れる

  • わき芽が多いと、たくさん花が咲いてたくさんの実が取れそうですが、栄養分が分散され小さい果実しか取れなくなってしまいます。基本は1本仕立て、多くても2本仕立てまでにして、そのほかのわき芽はすべて取るようにしましょう。

水のやりすぎ

  • まだ株が小さいときに早く育てようとして、たくさん水をあげる場合があります。トマトは基本的に比較的乾燥した環境を好みますので、株が小さいうちは培地表面が乾いたら水をあたえる、言い換えれば培地が乾くまで水をあたえないくらいの管理が適しています。

収穫

実が赤く色づいたら収穫です。房ごと切らずに、1果ずつ手で取ります。実を持って、果柄を指で押さえてクイッと持ち上げると簡単に取れます。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    生長点付近の葉がクルクルとカールしていますが何が原因ですか?

    主な原因は窒素過剰です。肥料の施肥量を減らしましょう。

  • Q

    葉や果房の先端から葉が生えてきています。どうしたらいいですか?

    若返りという現象です。主な原因は窒素過剰です。肥料の施肥量を減らしましょう。若返りにより生えてきた葉は、良く晴れた日に消毒済のハサミなどで摘み取りましょう。

  • Q

    下葉の葉脈の間が黄色くなっています。何が原因ですか?

    マグネシウム欠乏の可能性があります。マグネシウムを含む肥料をあたえましょう。収穫が終わった果房の下の葉は、良く晴れた日に消毒済のハサミなどで摘み取りましょう。

  • Q

    生長中の果実付近の葉先が白~黄色くなっています。何が原因ですか?

    カリウム欠乏の可能性があります。カリウムを含む肥料をあたえましょう。夏場に放置しておくと灰色かび病の原因になるので注意が必要です。

  • Q

    果実の下のほうが黒くなってしまいます。何が原因ですか?

    カルシウム欠乏による生理障害で、「尻腐れ」と呼ばれます。高温期や土壌乾燥条件でも生じやすいです。カルプラスの葉面散布がオススメです。

  • Q

    果実が割れてしまいます。どうしたらいいですか?

    高温期やあたえる水の量が多いと生じやすくなります。水やりの量を減らしたり、高温期は遮光するのも効果的です。

  • Q

    トマトの味が薄いのですが、甘くするにはどうしたらいいですか?

    品種などにもよりますが、水やりの量を少し減らすと甘くなりやすいです。

その他の症状

更新日時: 2022/08/08