ミニゴボウ

食用としておなじみのゴボウですが、食用としているのは日本くらいで、原産国のヨーロッパや中国では主に薬用として使われています。通常のゴボウは長さが100cm近くになり、家庭の栽培では難しいので、長さが50cm程度のミニゴボウがオススメです。食物繊維が野菜の中で最も多く、低カロリーなので、様々な料理に使いたいですね。

難易度

基本情報

科名属名
キク科ゴボウ属
収穫までの期間
100日前後~
生育適温
20~25℃
植え付け時期
3月下旬~9月上旬
栽培スペース
露地栽培の場合、幅30〜40cm
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

植え付け時期 3月下旬~9月上旬

栽培

  • 01
    水やり

    発芽までは乾燥させないように管理し、発芽後は土が乾いたらたっぷり水やりを行います。露地栽培の場合は、晴天が続くようなら水やりを行う程度で、水のあげすぎには注意します。

  • 02
    追肥

    最後の間引き後に最初の追肥を行います。パラっと有機元気野菜を20g/m²まいて、土を上に被せます。その後は2週間に1回程度、液体肥料をあたえます。すが入るので、肥料を切らさないようにします。

ミニゴボウの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

4〜5年の間隔を空ける

  • 連作障害が起きやすいので、4〜5年間隔を空けます。

日当たりが良く、水はけの良い場所を選ぶ

  • 日当たりが良く、水はけの良い場所を選びましょう。水はけが心配な場合は、たての際に高畝にするようにします。

固い石や土の塊は取り除く

  • 固い石や土の塊があると根が分かれる「又根」になるので、取り除くようにします。

除草はこまめに行う

  • 種が固く発芽までに時間を要すため、雑草に負けないように除草はこまめに行います。

収穫

根の直径が1〜3cmになっていたら引き抜いて収穫します。スコップなどで株の少し離れた場所から深く掘っていき、土をやわらかくして引き抜くようにします。
1.葉を地上10cmくらいで刈り取る
2.穴を掘り下げる(30〜40cm)
3.両手で根部を持ち、矢印の方向に倒しながら引き抜く

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    発芽しませんでした。

    種の品質が悪い、播種後に乾燥気味になったなどが考えられます。他にも、種が固く発芽しにくいので、播種の前日から水に漬けておくと良いかもしれません。また、好光性種子なので、覆土は薄くすると良いでしょう。

  • Q

    収穫すると中が空洞になっています。何故でしょうか。

    肥料不足や収穫遅れが考えられます。栽培中は肥料切れを起こさないように定期的に追肥を行い、収穫目安を守って収穫を行うようにしましょう。

更新日時: 2023/12/21