シュンギク(春菊)

シュンギクは他にはない独特の香りが特徴で、β-カロテンをはじめとした栄養価も高い作物です。鍋料理や胡麻和え、お浸しが定番ですが、最近では香りがマイルドで葉も柔らかいサラダ用品種も登場しています。

難易度

基本情報

科名属名
キク科シュンギク属
収穫までの期間
1~2カ月程度
生育適温
15~20℃
植え付け時期
4~5月(春まき)
9~10月(秋まき)
栽培スペース
地植えまたは鉢植え(深さは15 cm程度は必要)
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦
ジャストワン液肥 カルプラス ホスプラス

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期 春まき:4~5月、秋まき:9~10月
  • 01

    播種

    プランターに、鉢底石、培養土を詰め、深さ1 cm程度の溝をつけます。2条にする場合、条間は20 cm程度にします。溝の中に、1~2 cm間隔で2〜3粒ずつ種子をまき、薄く土をかけます。種をまいた後はジョウロで水をやります。発芽するまでは特に乾かないように注意します。

  • 02

    防虫ネット

    必要に応じて防虫ネットを設置します。

栽培

  • 01
    間引き

    発芽して本葉が出始めたら、2〜3 cm間隔になるように苗を間引きします。本葉が5枚程度になったら、5〜10 cm間隔になるようにもう一度間引きします。さらに摘み取り型の場合は、混みあってきたら15〜20 cm間隔になるように間引きします。

  • 02
    追肥

    2回目、3回目の間引きのあとで追肥として、ジャストワン液肥200倍希釈液を週に1回の頻度であたえます。

  • 03
    トンネルの設置

    秋まきの場合、霜の被害を受けることがあります。シュンギクは寒さには強いですが霜には弱いので、プランターをビニールで覆うなどして霜対策をします。

シュンギク(春菊)の栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

種は多めにまく

  • シュンギクはもともと発芽率が高くない作物なので、種は多めにまいたほうが安心です。

種まきのあとの土は薄めにかける

  • シュンギクは発芽に光が必要なので、土を厚くかけると発芽しづらいです。

収穫

摘み取り型の場合、葉を2〜3 枚残して摘み取ります。また葉が茂ってくるので、何回かに分けて収穫できます。株張り型の場合は根から引き抜いて収穫します。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    どんな品種を選べばいいですか?

    シュンギクには葉の形によって大葉種、中葉種、小葉種の3タイプがあります。また株の形によって、株張り型摘み取り型があります。いずれも家庭菜園で育てられますので、各品種の説明をよく読んで好みの品種を選択します。

  • Q

    種をまいたけれど芽が出ません。

    シュンギクはもともと発芽率が高くありません。予め多めにまくことをオススメします。また発芽に光を必要とするので、土を厚くかぶせないようにします。さらに、発芽時は高温にも弱いので、25℃を超える環境では発芽しづらいことがあります。

出やすい病気

更新日時: 2022/08/15