長ネギ

特有の辛味と風味を持ち、炒めもの、煮物、薬味など様々な料理に活躍する長ネギ。白い部分が長くなるように育てるには手間も掛かりますが、そのぶん収穫できた際の喜びはひとしおです。

難易度

基本情報

科名属名
ユリ科ネギ属
収穫までの期間
5~6カ月
生育適温
20℃前後
植え付け時期
5月下旬~6月上旬 (一般地、冬~早春取り)
栽培スペース
1m²あたり10〜20本ほど
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期 5月下旬~6月上旬
一般地、冬~早春取り
  • 01

    播種・育苗

    200穴セルトレイに2〜3粒づつ種をまき、しっかり水やりをします。
    苗が20〜30cm程になったらハサミで15cm程に切り詰め、再度伸びたら切り詰める、を繰り返すと2カ月ほど後には太くてがっちりとした苗になります。

    育苗期間中にりん酸を効かせることで根量が増加し、生育のよい苗を作ることができます。ホスプラス1000倍希釈液をまくのがオススメです。

  • 02

    畑の準備

    定植の1週間程前に畑に苦土石灰(約100g/m²​)とパラっと有機元気野菜(約200g/m²​)をまいて耕しておきます。

栽培

  • 01
    定植

    苗と畑の準備ができたら、いよいよ定植です。
    畑に深さ10cm程の溝を掘り、セルトレイから取り出した苗を10cm程度の間隔で植え付けます。

  • 02
    土寄せ追肥

    長ネギは白い部分を長くするために頻繁な土寄せが必要です。3週間に1回ほど葉の分岐点の下まで土寄せを行い、この際追肥として、パラっと有機元気野菜100g/m²をあたえます。​

長ネギの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

土寄せの量

  • 一度に大量の土寄せはせず、土が被るのは葉の分岐の下までとします。
    多量の土寄せは葉が痛む原因となります。

土寄せの時期

  • 高温期の土寄せはさけましょう。根痛み等の原因になることがあります。

農薬散布の際は、展着剤を加用しましょう

  • 農薬を散布する際は基本的に展着剤を使用します。
    ネギの葉は薬剤が付着しにくいので使用可能な農薬には展着剤を用いるようにします。

収穫

適度な太さにまで生長したら収穫です。
の片側をスコップ等で掘り下げ、傾けながら抜き取ります。
長ネギは収穫可能な期間が長いので、必要な時に必要な分を抜いていつでも新鮮なものを食べることができます。その点も長ネギ栽培の魅力の1つと感じています。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    白い部分が短いネギとなってしまいました。

    光が当たらない部分が白色となりますので、土寄せは怠らないようにしましょう。

更新日時: 2024/02/20