ダイコン

品種選びのポイントは「つくる季節に応じて品種を選ぶ」ことが大切です。トウ立ちしにくい春どり用、暑さに強い夏どり用、秋から冬にかけて収穫できる秋どり用と、これらの品種をうまく選んで作ればかなりの期間連続的に収穫できます。家庭菜園では最も栽培しやすい秋どり用がオススメです。

難易度

基本情報

科名属名
アブラナ科ダイコン属
収穫までの期間
2~3カ月
生育適温
20℃前後
植え付け時期
3月中旬~4月下旬、8月中旬~10月上旬
栽培スペース
露地栽培
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期 3月中旬~4月下旬もしくは、8月中旬~10月上旬
  • 01

    畑の準備

    ・種まきをする2週間以上前に畑へ堆肥(約2kg/㎡)と苦土石灰(約150g/㎡)をまき、耕します。
    ・1週間後にパラっと有機元気野菜(約150g/㎡)まいて、耕します。
    ・耕しつつ立て(幅60~70cm、の高さは約15cm) をします。

  • 02

    播種

    株間25~30cmで深さ約1.5cmほどの穴を空け、そこへ5粒程度種まきし、覆土をしてからたっぷり水やりします。

栽培

ダイコンの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

病害虫への防除

  • 病気では軟腐病が発生したら抜いて処分してください。害虫ではアブラムシ、アオムシ、ヨトウムシが発生しますので防除する必要があります。

収穫

秋ダイコンは種まき後60~90日、夏ダイコンは50~60日で収穫期になります。
収穫適期は外葉が地面くらいまで垂れ、中心部の葉が開いてきた時です。


よくある質問

  • Q

    ダイコンが大きく育っていませんが何が原因ですか?

    1つは肥料が少なかったからか、元肥をまいた後、大雨で流された可能性があります。この場合は追肥をしてみましょう。もう1つは逆に肥料が多すぎて葉ばかりが大きくなり、根に栄養がまわせない状態になっている可能性があります。地上部の生育が落ち着くのを待つしかありません。もし次年度ダイコンを栽培する場合は最初の肥料を控えめにして様子を見ながら追肥してみましょう。

  • Q

    葉が縮れて色も薄くなっていますが何が原因ですか?

    アブラムシが発生していてウイルス病にかかっている可能性があります。アブラムシ防除を徹底しましょう。

  • Q

    栽培途中に花が咲いたのですが、どうしてですか?

    ダイコンは低温を感じて花芽ができます。特に春まき栽培ではタネまき直後から本葉4~5枚の時期の低温で花芽ができる可能性が高まりますのでビニールトンネルなどで保温する必要があります。

  • Q

    収穫時期にダイコンが割れているのですが、何が原因ですか?

    根の首部の割れは葉の成長に根の肥大が追い付かない場合に起こります。最初の肥料が多すぎて葉ばかり大きくなる時に起こりやすくなりますので、元肥を控えめにして生育の様子を見ながら追肥するようにします。そのほか胴部や尻部の割れは乾燥などにより表皮が柔軟性を失い、その後の急激な肥大でバランスを崩して起こります。種まき段階から畑の水分を適切なレベルで保つように水やりなどをしましょう。

  • Q

    収穫したダイコンが又根(またね)​になっていますが、何が原因ですか?

    いくつか理由が考えられます。1つは肥料焼けを起こしたことです。油かすなどの有機肥料や堆肥が完全に腐熟しておらず、その発酵熱やガスでダイコンの根の先がその部分に当たり、傷んで芯が止まった可能性があります。完熟した堆肥を早めに投入しましょう。また、肥料をタネまき直前にまいたため肥料が土に十分なじんでいないか、片寄って散布してしまい、そこへ伸びた根の先端が当たり、肥料焼けで傷んだ可能性があります。2つ目は耕し方が十分でなかったからで、畑の耕しが不十分だった、もしくは土壌水分が多いときに無理をして耕した場合、土のかたまりができたり、土が硬くて直根が伸びず又根(またね)になったかもしれません。

出やすい病気

更新日時: 2024/01/29