サンセベリア(サンスベリア)

慣用的にサンスベリアと呼ばれている、暑さにも寒さにも強い多年草。さらに乾燥にも強く、肉厚な葉に水を蓄えます。葉からマイナスイオンを放出することで一時期話題となりました。花言葉は「永久」「不滅」「開運」などがあります。

難易度

基本情報

科名属名
キジカクシ科チトセラン属(サンセベリア属)
開花までの期間
環境が合えば休眠明けの春頃
生育適温
20~25℃

栽培

  • 01
    水やり

    厚みのある葉の中に水分が蓄えられており、水のあたえすぎは根腐れの発生につながります。水は、土が乾いてから2~3日後にたっぷりあたえてください。気温が低い冬は、月1回程度水やりをします。また、過湿に弱いので、水やりをしたあとは受け皿の水を捨てましょう。

  • 02
    肥料

    肥料は、植えるときに緩効性の肥料を土に混ぜておけば、頻繁にやる必要はありません。土に混ぜない場合は、生育期である5~9月頃にあたえます。観葉植物用の緩効性の粒状肥料の場合、1~2カ月に1回程度あたえます。即効性の液体肥料の場合は、10日に1回程度が目安です。
    10月以降は、水やりを控えると同時に、肥料もあたえないようにします。

  • 03
    剪定

    古く萎れている葉や伸びすぎた葉があれば、切り除きましょう。時期は5~9月頃が適しています。

  • 04
    増やし方①(株分け

    5~6月頃に、根をほぐしながら株を分け、地下茎でつながっている子株は、ハサミなどで切り分けます。新しい鉢に少し深めに植え付けて水をあたえ、風通しのよい明るい日陰で様子を見ます。

  • 05
    増やし方②(葉挿し

    株分け同様5~6月頃に行います。
    清潔なハサミなどを使って、傷のついていない健康的な葉を、地面と並行に10cm間隔で切ります。もともと下だった部分を下にして、半分くらいを赤玉土などの挿し木用の土に埋めます。水をあたえ、明るい日陰で様子を見ます。

  • 06
    植え替え

    根の生育がよいため、植え替えをしないと根詰まりを起こしてしまいます。5~9 月頃に、1年に1回の頻度で、植え替えします。植え替え後は、風のあたらない明るい日陰におきましょう。

サンセベリア(サンスベリア)の栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

置き場所

  • 室内でも屋外でも、太陽光が入る明るい日陰に置きます。しかしながら、直射日光が当たらないように注意しましょう。冬には、温度が15℃以上となる室内に入れるようにします。冬場の窓際は冷えるため、夜は近づけすぎないようにしましょう。

株の中心部に水を溜めない

  • 水やりや葉水を行う際には、株の中心部分に水が溜まらないように注意しましょう。株が腐る可能性があります。溜まってしまった場合は、ティッシュなどで水分を吸い取り、風通しのよい場所で乾かします。

収穫

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    葉にしわができるのはなぜでしょうか。

    原因としては、水不足が考えられます。日が入る暖かい場所で水をあたえて、様子を見てみましょう。

  • Q

    花を咲かすにはどうしたらよいでしょうか。

    花を咲かすには、株を大きく元気に育てることが大切です。
    5~9月頃の生育期には、肥料をあたえるようにしましょう。肥料は、緩効性の粒状肥料の場合は1〜2ヵ月に1回、即効性の液体肥料の場合は10日に1回を目安にあたえます。

出やすい病気

更新日時: 2024/07/19
育て方