コウモリラン

広がる葉がコウモリの羽に似ているシダ植物。葉が鹿の角のようにも見えることからビカクシダとも呼ばれています。花言葉は「信頼」「助け合い」「魔法」。
独特なフォルムをしており、オシャレなインテリアとして人気があります。

難易度

基本情報

科名属名
ウラボシ科ビカクシダ属
開花までの期間
開花時期:開花しない
生育適温
20~30℃

栽培

  • 01
    水やり

    鉢植えの場合、春~秋の生育期に、土や水苔の表面が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷり水をあたえます。その時、貯水葉に水がしっかりかかるようにしましょう。水苔が完全に乾燥している場合は、バケツなどに水を溜めて鉢底からじっくり吸水させます。
    コルクなどに着生させて育てている場合は、大きなバケツなどに水を溜めて、そのまま浸水させます。バケツに入らない大きなビカクシダは、屋外に出してシャワーで優しく全体を湿らせます。
    冬は、土や水苔の表面が乾いてから2~3日後に水をあたえてください。

  • 02
    肥料

    肥料は、植えるときに緩効性の肥料を土に混ぜておけば、頻繁にやる必要はありません。土に混ぜない場合は、
    生育期である5~10月頃に肥料をあたえます。
    観葉植物用の緩効性の粒状肥料の場合、1~2カ月に1回程度あたえます。即効性の液体肥料の場合は、10日に1回程度が目安です。コルクなどに着生させている場合は、薄めた液体肥料をあたえましょう。

  • 03
    剪定

    基本的には必要ありませんが、古くなって枯れた胞子葉があれば切り取りましょう。剪定する場合は5~9月に行います。

  • 04
    増やし方①(株分け

    大きく生長して植え替えが必要になったタイミングで行います。
    株元に出ている子株に胞子葉が3枚以上つくように切り分けて、鉢や水苔に植えつけましょう。その際、生長点を傷つけないように注意します。その後は1カ月ほど明るい日陰で様子を見ます。

  • 05
    増やし方②(胞子で増やす)

    株分けよりも難しいですが、多くの苗をつくることができます。
    成熟した株の胞子葉の裏についている胞子をスプーンなどですくい取り、湿らせておいた土の上に播きます。
    乾燥を防ぐためにラップなどをかけて、20℃程度の気温を保ち、明るい日陰において管理してください。1カ月程度で芽が出てきます。

コウモリランの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

生長点を傷つけない

  • コウモリランにとって大切な器官で、全ての葉はここから発生します。根も生長点の内側を根元にして発生していますので、傷つけないようにしましょう。

置き場所

  • 耐陰性があるため、室内でも育てることができます。エアコンの風が直接当たらない、日当たりのよい場所に置きましょう。
    屋外でも育てることができますが、夏の直射日光に当たると葉が焼けることがあるので、注意しましょう。

収穫

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    生長点が黒くなってきました。

    気温が10℃以下の場所に置いている場合は、15℃以上の場所に移すようにしましょう。15℃以上の場所に置いているのに黒くなってきた場合は、根腐れが考えられます。株を取り出して、傷んだ根を切って植え替えをしましょう。

  • Q

    屋内と屋外どちらで育てた方がよいでしょうか。

    明るい室内の窓際がオススメです。ただし、夏の直射日光には注意しましょう。

出やすい病気

更新日時: 2024/07/19