ホウレンソウ
(秋まき)

手軽に栽培を開始しやすい葉物野菜の代表格で、ビタミンA、Cおよびカロテンを豊富に含み、鉄、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素も多い緑黄色野菜の一つです。ホウレンソウには「東洋種」と呼ばれる葉に切れ込みがあり柔らかくて甘みがある種や「西洋種」と呼ばれる葉が丸くて厚みがあり病害虫に強い種、またこの2種を掛け合わせた「交雑種」と呼ばれる私たちが手にすることの多い種やサラダでも食べられる品種など様々です。一般的に寒さに強く暑さに弱いので涼しい季節の秋・冬まきがオススメです。

難易度

基本情報

科名属名
ヒユ科ホウレンソウ属
収穫までの期間
2~3カ月
生育適温
発芽適温:15~20℃
生育適温:15~20℃
植え付け時期
播種時期:9月(暖地)
栽培スペース
プランターに1〜2条植え、条間15 cm、株間6 cm
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

  • 様々な品種があります。まずは病害虫に強い品種がオススメです。
  • プランター
    横幅60cm程度
  • 野菜用の培養土
    元肥入り​
  • 肥料

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期 9月
  • 01

    播種

    プランターに鉢底石を入れて、野菜用の培養土を8分目くらいまで入れます。深さ1cm程度のまき溝を引き、約1 cm間隔で種を置いていきます。まき溝の上から新たに土を被せて覆土し、上から軽く土を押さえてからしっかりと水やりを行います。

栽培

  • 01
    水やり

    発芽するまでは毎日しっかりと水やりを行い土が乾かないようにします。発芽後はやりすぎに注意し1日1回、午前中にあたえましょう。

  • 02
    間引き

    本葉が1〜2枚展開したら1回目の間引きを行い、株間を3cm程度にします。取り除く株は発芽遅れや徒長しているものを選びます。間引いた後は残した株が倒れないように根元に土寄せをしてあげます。本葉が3〜4枚展開したら2回目の間引きを行い、株間を6cm程度にします。

  • 03
    追肥

    生育に問題がなければ2回目の間引き後に1週間に1回のペースで追肥を行います。追肥にはジャストワン液肥100倍希釈液を株元にあたえます。

ホウレンソウ(秋まき)の栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

品種

  • 栽培時期に合わせた品種を選ぶと良いでしょう。

土は被せすぎないで

  • 播種覆土の際に土を被せすぎないように注意しましょう。

適切な株間

  • 生育に合わせて適切な株間にするようにしましょう。病気の発生の予防にもつながります。

枯れた葉は取り除く

  • 枯れた株や葉があれば取り除きましょう。病害虫の蔓延防止につながります。

収穫

適切な大きさになったものから、順次収穫します。抜くと残った株を傷める可能性があるので、ハサミで根元を切って収穫するのをオススメします。夏まきや春まき栽培では、品種によってはトウ立ちする株が出るので、トウ立ちする前に早めの収穫を心掛けます。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    トウ立ちとは何ですか。

    温度や日長などの条件により花芽の分化が起き、花の開花が起きてしまいます。ホウレンソウは長日植物なので光の当たる時間が長いとトウ立ちします。トウ立ちしにくい品種を選ぶ、栽培時期を短日の時期にする、外灯等が当たらない場所で栽培するなどの対策をすると良いです。

出やすい病気

更新日時: 2024/09/09
育て方