クウシンサイ(空芯菜)

熱帯アジアを中心に栽培されているつる性の野菜で、名前の通り、茎の中が空洞になっています。エンサイ、エンツァイ、ヨウサイとも呼ばれます。暑さに強く丈夫で、あまり手をかけなくても旺盛に茂ります。ビタミンC、カロテン、鉄分やカリウムなどのミネラルが豊富。クセがなく、炒めものやスープなど様々な料理が楽しめます。

難易度

基本情報

科名属名
ヒルガオ科サツマイモ属
収穫までの期間
播種60日後~
生育適温
25~30℃
植え付け時期
播種時期:4~6月(発芽適温20~30℃)
栽培スペース
幅100 cm、株間30 cm程度
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期 4~6月
  • 01

    播種・育苗

    育苗する場合は、9 cmポットの2箇所に1粒ずつ、1cmくらいの深さに種をまきます。種が硬いため、発芽を良くするために1晩水に漬けておくのがオススメです。播種後は、たっぷりと水やりをします。畑やプランターに直播きも可能です。

  • 02

    間引き

    本葉が1~2枚出た頃に生長の良い苗を1本選んで、他は間引きます。

  • 03

    植え付け〈プランター栽培の場合〉

    プランターに鉢底石を入れて、野菜用の培養土を8分目くらいまで入れます。本葉が4~5枚になったら株間を30cm以上とって植え付けます。種を直播きする場合は、株間30cmで1箇所あたり3粒の種を播種し、覆土をして軽く押さえます。本葉が1~2枚出た頃に生長の良い苗を1本選んで、他は間引きます。

  • 04

    植え付け①〈露地栽培の場合〉

    畑は、定植2週間前に苦土石灰を100 g/m²をまいて耕し、定植1週間前にはパラっと有機元気野菜を200 g/m²あたえて、を立てます。クウシンサイは乾燥を嫌うため、定植時に敷きわらをするか、畑の準備のタイミングでマルチをしておくと良いです。

  • 05

    植え付け②〈露地栽培の場合〉

    本葉が4~5枚になったら株間を30cm以上とって植え付けます。種を直播きする場合は、株間30cmで1箇所あたり3粒の種を播種し、覆土をして軽く押さえます。本葉が1~2枚出た頃に生長の良い苗を1本選んで、他は間引きます。
    乾燥を好まないので、マルチをしていない場合は、敷きわらをすると良いです。

  • 06

    植え付け後

    植え付け後はしっかりと水やりをします。

栽培

クウシンサイ(空芯菜)の栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

こまめに収穫を行う

  • クウシンサイは生育が早く、時期を逃して茎が太くなると食味が落ちてしまいます。長期に収穫を続けたい場合はこまめに収穫を行うことが重要です。

マルチ

  • マルチをすると、病気や雑草の予防になるためオススメです。

収穫

草丈が30 cm程になったら、株元から3節を残してハサミで先端を摘芯し、収穫します。摘芯後はわき芽が次々と伸びるので、同じように1~2節を残しながら収穫をします。収穫後は追肥を行います。

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    連作できますか?

    連作可能です。

  • Q

    収穫せずに茎を大きくしていたら、茎から根が出てきましたが大丈夫ですか?

    大丈夫です。クウシンサイは、サツマイモと同じヒルガオ科の植物で、節(葉のつけ根)から根を伸ばして株が大きく広がります。暑さに強い丈夫な野菜なので、地面を這う茎は太くなり、しっかりと根づきます。株を大きくしたい場合はそのまま、そうでなければ根づいた部分を引きはがして太い茎を切り、株全体を一回り小さく刈り込みます。先端に近い柔らかい部分は食べられます。

  • Q

    収穫してもすぐ萎びてしまいます。良い方法はありますか?

    クウシンサイは乾燥に弱く、日中の暑い時間帯に収穫を行うと萎れてしまいます。一番収穫に良い時間帯は早朝か温度が落ちた夜ですが、日中に収穫したい場合は、大きめの袋の中にスプレーで水を吹きかけ、高湿度にした袋の中に収穫物をすぐに入れると新鮮なまま収穫が可能です。

更新日時: 2024/12/10
育て方