ゴムの木

ゴムの木は、天然ゴムの原料となる樹木の総称で、傷をつけるとラテックスと呼ばれる白い樹液が出てきます。ツヤと厚みのある大きな葉が特徴的な観葉植物です。
花言葉は「永遠の幸せ」。

難易度

基本情報

科名属名
クワ科フィカス属
開花までの期間
開花はするが、花嚢(かのう)と呼ばれる器官の中に隠れて咲くため目立たない
生育適温
10~30℃

栽培

  • 01
    水やり

    ゴムの木は高温多湿を好むため、春から秋の生育期には土の表面が乾いたらたっぷりと水をあたえます。水はけの良い土であれば毎日水をあたえても構いません。冬は水やりの頻度を控えめにしますが、暖房による乾燥対策として霧吹きで葉水をあたえて湿度を上げるようにしましょう。

  • 02
    肥料

    生育期である5~10月頃に肥料をあたえます。
    観葉植物用の緩効性の粒状肥料の場合、2カ月に1回程度あたえます。即効性の液体肥料の場合は、10日に1回程度が目安です。

  • 03
    剪定

    3~11月頃に邪魔な枝や古い枝などを園芸用のハサミで切り、剪定を行います。好きな場所を切って形を整えましょう。切り口が目立たないよう、枝のつけ根や分岐部で切ると自然な仕上がりになります。切り口から白い樹液が出てくるため、手袋をつけて作業するのがオススメです。また、切り口から樹液が垂れないように、切ったすぐはティッシュなどを張り付けておくとよいでしょう。

  • 04
    増やし方(挿し木の準備)

    剪定した枝で新芽がある部分を挿し木で増やすことができます。新芽以外の葉を2~3枚ほど残し、他の葉は切り落とします。枝の切り口を洗って樹液を流したら、水を入れた器に挿し、2~3日に1回水替えをしながら発根を待ちます。1カ月程度が目安です。

  • 05
    増やし方(挿し木

    発根が確認できたら、鉢に挿し木用の土を半分ほど入れ、挿し木の枝を上に置いて位置を決めます。その後、残りの土を入れ、鉢をトントンと上下に揺らして隙間を詰めたら、土の表面を押さえます。最後に、鉢の底から流れるくらいたっぷりと水をあたえましょう。

  • 06
    植え替え

    様子を見ながら、2~3年に一度の頻度で、ひと回り大きなサイズの鉢に植え替えます。時期は5~9月の暖かい時期がオススメです。夏場に行う場合は、猛暑日以外にしましょう。鉢から出して根の土をほぐし、黒に変色した根は清潔なハサミで切り落とします。新しい土を入れた鉢に移し、底から出るくらいたっぷり水をあたえます。

ゴムの木の栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

切り口の樹液に触らない

  • 剪定した際には、切り口から白い樹液が出てきます。この樹液はゴムの材料となるラテックスという成分で、人によってはかぶれを起こす場合があります。剪定の際には、園芸用の手袋などを使い、直接触れないように注意しましょう。また、猫や犬にとっても毒性があるため、ペットのいるご家庭では置き場所に注意しましょう。

置き場所

  • 日当たりがよい場所を好むため、室内の場合は日の当たる窓際やリビングに置くようにしましょう。5~10月の暖かい時期は、屋外で直射日光に当てると丈夫な株に育ちます。ただし、急に屋外へ出すと葉焼けを引き起こす可能性があるため、半日陰などから徐々に慣らしてあげるようにしましょう。
    冬は、室内の明るい場所で管理します。風に弱い性質があるため、エアコンなどの風が直接当たらないように注意しましょう。

水はけのよい土を使う

  • ゴムの木は、水はけのよい土を好みます。一般的に「観葉植物用の土」として販売されている土や赤玉土と鹿沼土を混ぜたもので育てることができます。このような用土には肥料が含まれていないので、定期的に肥料をあたえるようにしましょう。

収穫

監修者情報

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

出やすい病気

出やすい害虫

更新日時: 2024/09/10