バジル

ピザやパスタなどのイタリア料理で目にする、独特な風味を持つハーブです。バジルにはいくつか種類がありますが、一般的にバジルというとスイートバジルのことを指すことが多いです。

難易度

基本情報

科名属名
シソ科メボウキ属
収穫までの期間
1カ月程度
生育適温
15~30℃
植え付け時期
5月中旬~7月中旬
栽培スペース
株間15~20cm
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期
5月中旬~7月中旬
  • 01

    播種

    プランターに鉢底石を入れて、ハーブ用の培養土を8分目くらいまで入れます。

  • 02

    播種

    種から育てる場合、深さ5mm程度の溝に1cm間隔で種をまきます。好光性種子なので覆土は薄くします(深く植えると芽が出ません)。軽く土をかぶせて水をたっぷりあたえます。発芽までは乾かさないようにしましょう。

  • 03

    植え付け<プランター栽培の場合>

    苗から育てる場合は、移植ゴテで苗と同じくらいのサイズの穴を掘り、穴と苗に水をあたえておきます。苗をやさしく入れ、すき間を培養土で埋めたら、底から水が出るくらいにたっぷり水やりをします。株間は15~20㎝程度が目安。

  • 04

    播種・植え付け後<プランター栽培の場合>

    風通しがよく、日の当たる場所に置きましょう。

  • 05

    植え付け<露地栽培の場合>

    植え付けの2週間以上前に苦土石灰をまき、よく耕しておきます。植え付けの1週間前には1㎡あたり2㎏の堆肥や100gのパラっと有機元気野菜をまきます。定植前によく耕耘し、を立て、黒マルチを張り、株間30cm程度で開けたマルチの穴に定植します。

栽培

  • 01
    水やり

    露地栽培の場合、根の定着後は基本水やりの必要はありませんが、日照り続きで乾燥している場合はあたえるようにしましょう。プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷり株元に水やりします。乾燥に弱いので様子を見ながら1日1回を目安に。

  • 02
    間引き

    種から育てている場合、発芽したら3cm間隔になるように間引きます。本葉が2枚になったら、5~6cm間隔に間引き、さらに2週間後、15~20cmの間隔になるように間引きます。

  • 03
    追肥

    苗が活着し生育を始めたら、追肥をあたえます。プランター、露地いずれも10g/株のパラっと有機元気野菜をあたえます。

  • 04
    剪定摘芯

    放っておくと草丈がどんどん高くなるため、倒伏を防いだり、収穫量を増やしたりするために摘芯を行います。摘芯をしてわき芽を生長させることで、枝や葉っぱの数が増え、収穫量が増えます。バジルの草丈が20cmほどに伸びたら、茎の先端にある芽を摘み取ります。地面から数えて2〜3節ぐらい育てば、いつでも摘芯できます。

  • 05
    剪定切り戻し

    摘芯を繰り返して茎の数が増えると、混み合って病気や害虫の原因となってしまいます。そのため、7月上旬頃の花芽が見える時期に葉っぱの半分から3分の2程度を剪定します。わき芽を残しつつ、徒長した茎や、混み合っている部分の茎を剪定しましょう。

  • 06
    増やし方(挿し木

    剪定したものできれいなものがあれば挿し木に使うことができます。葉を2~3枚にして茎を斜めにカットし、水を入れたグラスに入れます。1日1回の頻度で水替えを行い、発根したら鉢に入れた挿し木用の土に挿し、水をあたえます。その後は、風通しのよい明るい日陰で管理します。しばらくは土が乾燥しないように注意しましょう。

バジルの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

花芽は摘み取る

  • 花芽がつくと栄養が花にいってしまい、葉も硬くなってしまうため、見つけ次第摘み取るようにしましょう。種を採取したい場合は、摘み取らなくて大丈夫です。

寒さが苦手

  • 寒さに弱い植物のため、寒くなり始めると葉が黒ずみ始めて、枯れてしまいます。冬の前に収穫を済ませ、保存しておくとよいでしょう。また、日当たりのよい暖かい室内で育てることもできます。

収穫

収穫は摘芯の要領で行います。一番上の葉を4枚くらいまとめてはさみで切ります。しばらくするとその下のわき芽が伸びてくるので、ほどよい大きさになったら同じ要領で収穫します。長く収穫するためには肥料も忘れないようにしましょう。

監修者情報

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

よくある質問

  • Q

    下の方の葉が黄色く変色して枯れてしまいます。

    原因としては、「肥料不足」が考えられます。即効性の液体肥料を10日に1回の頻度であたえて様子を見ましょう。

  • Q

    水耕栽培でも育てられますか?

    可能です。特に、少量を育てたい方にはオススメです。OATアグリオのオンラインショップでは、水耕栽培キットの販売サブスクなどもありますので、ご興味のある方は覗いてみてください。

更新日時: 2024/09/03