スナップエンドウ
おやつ感覚でサクサク食べられるスナップエンドウは、野菜の苦手な子どもたちにも人気です。特に、採れたては格別の甘さです。中級者向けなので、初心者からのステップアップにもオススメです。
基本情報
- 科名属名
- マメ科エンドウ属
- 収穫までの期間
- 5〜6カ月
- 生育適温
- 15~20℃
- 植え付け時期
- 11月頃
- 栽培スペース
- 地植えまたは鉢植え(深さ20 cm程度は必要)
- 水やり
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乾き気味
準備と植え付け
準備するもの
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種
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ポット6cm程度
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プランター横幅60cm程度
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野菜用の培養土元肥入り
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肥料追肥として、パラっと有機元気野菜(N-P-K=5.5-3.0-5.5)
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支柱、園芸用ネット
栽培の際の注意点
連作をしない(地植えの場合)
- スナップエンドウは連作を嫌うので、3~4年はマメ科植物を植えていない畑で育てます。
種を早くまきすぎない
- スナップエンドウは小さいうちは寒さに強いですが、大きくなるとやや弱くなります。冬を迎える頃に草丈10 cm程度になるよう、種まきの時期を調整します。
うどんこ病対策を徹底する
- スナップエンドウは栽培後期にうどんこ病が極めて発生しやすいので、殺菌剤を散布して対策します。
収穫
実が膨らみ、莢(サヤ)が緑色のうちが収穫の適期です。がくの上の部分から切り取ります。収穫が遅れると硬くなってしまいます。
監修者情報
徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ
香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ
よくある質問
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Q
種をまいたけれど発芽しません。
マメ類は鳥の好物なので、種をまいたあと鳥に食べられてしまうことがあります。防鳥ネットをかけるなどして対応します。
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Q
冬に枯れてしまいました。
スナップエンドウは小さいうちは寒さに強いですが、大きくなるとやや弱くなります。早く種をまくと冬の前に大きくなってしまい、枯れるおそれがあります。
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Q
葉ばかり茂って花や実がつきません。
スナップエンドウは低温にあたって花芽をつけるので、春まき栽培で低温を経験しないと実がつきにくいことがあり、秋まきのほうが一般的です。また窒素肥料が多すぎると“つるボケ”といって、実がならないこともあります。窒素肥料を控え、必要に応じてりん酸肥料をあたえます。
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Q
葉や茎に白い粉がついています。
うどんこ病です。つるが混みあってきたら適度に間引いて整枝するとともに、うどんこ病が発生しやすい高温乾燥時には十分水やりをするようにします。またうどんこ病に効果のある殺菌剤を散布します。
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Q
葉に何かが這い回ったような模様ができています。
いわゆるエカキムシの仲間、マメハモグリバエの被害症状です。植物の中に浸透する
タイプの殺虫剤を選んで散布します。