ヒマワリ

明るい元気なカラーが目を引くヒマワリ。背の小さいものから大きなものまで様々です。見る人を元気にしてくれるような力強さを感じさせます。向日葵(ヒマワリ)という名前の通り、太陽を追うように花を咲かせる性質があります。
花言葉「私はあなただけを見つめる」「憧れ」など。

難易度

基本情報

科名属名
キク科ヒマワリ属
開花までの期間
2~3カ月
生育適温
20~30℃
植え付け時期
播種時期:4~6月
栽培スペース
高性の場合:株間40 cm程度、中高性の場合:株間15cm程度
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期 4~6月
  • 01

    播種

    ポットでの育苗も可能ですが、移植を嫌うため、直播きがオススメです。種まき用の培養土を8分目まで入れ、横向きにした種を2~3粒ほど深さ1cmの穴に植えます。高性種は40cm間隔、中高性種は15cm間隔が目安です。嫌光性のため、光が当たると発芽しません。しっかりと土をかけ、底から出るくらいたっぷり水やりします。

  • 02

    育苗

    本葉(双葉の次の葉)が出始めたら週に1回の頻度でジャストワン液肥300倍希釈液をあたえます。本葉がよく展開したら、元気のよい苗1本を残すように間引きます。

  • 03

    定植

    本葉が3枚ほどになり、ポットに根がまわってきたら定植を行います。遅くとも本葉4~5枚の頃までに定植を行うようにしましょう。深さ40cmくらい耕し、堆肥腐葉土元肥を混ぜておきます。その後、苗と同じ大きさの穴を掘り、ポットから外した苗を優しく入れ、すきまを土で埋めます。最後にたっぷり水をあたえるようにします。

栽培

  • 01
    水やり

    鉢やプランターで栽培する場合は、1日1回の頻度で、土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷりとあたえます。夏場、乾燥しやすい時期は様子を見て朝晩の2回あたえます。ただし、常にじめじめしているような多湿条件は好まないため、あたえすぎには注意。
    地植えの場合も、播種後は土が乾燥しないように毎日水をあたえます。生長して本葉がしっかり展開してきたら、水やりは不要です。雨が降らず乾燥が続く場合にのみ様子を見て水をあたえましょう。

  • 02
    追肥

    鉢やプランターで栽培する場合は、2週間に一度ジャストワン液肥300倍希釈液をあたえます。地植えの場合は月に1回程度を目安にあたえます。花が咲く前にはパラっと有機彩り草花株元にあたえるのもオススメです。

  • 03
    支柱・誘引

    高性種の場合、地上部の重みで曲がらないように、茎が伸びてきたら支柱を立てて誘引しておくと良いです。

  • 04
    摘芯

    中高性種は、本葉4枚ぐらいの小苗のうちに茎の先端にある「頂芽」と呼ばれる部分をハサミで切り取って育てると(摘芯)、姿よく咲かせることができます。また、1本の茎が枝分かれ(分枝)して複数の花をつける品種の場合も、本葉が5~6枚くらいの時期に摘芯します。摘芯が必要ない品種もあるため、種の購入時に育て方を確認しておくようにします。

  • 05
    花がら摘み

    複数の花を咲かせる品種の場合、先に咲き終わって萎れた花(花がら)を早めに摘み取ると、残りの花を長く楽しむことができます。

  • 06
    剪定

    花が終わった状態を放置していると、茎が弱った頃に倒れてしまうため、花が萎れてきたら、新しいつぼみのすぐ上の部分から剪定します。種を採りたい場合は剪定せずそのままにしておきます。

  • 07
    採種

    全体的に枯れてきて花が下を向き始めたら、採種を行います。花のすぐ下の茎を約30cm残して切り取り、数日間、天日干しにします。完全に乾燥したら1粒ずつ種を取り出し、密閉容器に入れて湿気の少ない冷暗所に保存します。

ヒマワリの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

栽培場所

  • 日当たりと風通しが良く、水はけが良い場所で栽培します。品種によっては、夜間に光が当たると花がうまく咲かないため、夜の光の当たり具合にも注意しましょう。

倒伏対策

  • 大きく育つヒマワリの場合、鉢ごと倒れる可能性がありますので、鉢自体をひもでしっかり固定するようにしましょう。

開花

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    採種のタイミングを教えてください。

    葉や茎が枯れてきて全体的に茶色になり、花が下を向き始めた頃がタイミングです。全体が枯れるまでには、花が枯れ始めてから1カ月程度かかります。

  • Q

    ヒマワリの種は発芽しやすいですか?発芽させやすくするための方法は?

    ヒマワリの種は元々発芽率が高めですが、より発芽させやすくしたい場合は、播種前に種を一晩水に浸しておくと良いです。

  • Q

    ヒマワリが育ちやすい土壌は?

    ヒマワリは、弱酸性~中性の土を好みます。赤玉土(小粒)を主体に、腐葉土や堆肥を混ぜた混合土や草花用の培養土を使うと良いです。

出やすい病気

更新日時: 2025/02/25
育て方