シクラメン

地中海地方原産で、冬に多くの花を咲かせる球根植物。上手に育てれば、何年でも花を咲かせることができます。
カラーバリエーションが多く、花の咲き方も品種によって様々なものがあります。鉢植えを室内で育てるのが一般的ですが、最近では庭植えができるガーデンシクラメンも人気です。花言葉は、「遠慮」「気後れ」。

難易度

基本情報

科名属名
サクラソウ科シクラメン属
開花までの期間
開花時期:10~3月
生育適温
10~18℃

栽培

  • 01
    水やり

    底面給水鉢で育てている場合は、受け皿の水がなくならないように補給します。普通鉢で育てている場合は、土の表面が乾いてきたら、葉茎をかき分けて、球根の頂部に水がかからないように、株元に静かに水やりします。夏に休眠させるときは、6月から8月の間、一切水をあたえないようにします。

  • 02
    肥料

    肥料は、9~5月頃にあたえます。緩効性の粒状肥料の場合は、1~2カ月に1回、即効性の液体肥料の場合は、10日に1回程度が目安です。
    液体肥料を底面吸水鉢にあたえた場合、受け皿に溜まった水を捨てて、新しい水を補給します。休眠株には肥料はあたえません。

  • 03
    管理作業

    月に1回程度、花芽が伸びやすくなるように、花芽の上に重なっている葉を下の葉と組み替えます(葉組み)。風通しがよくなり、病害虫の被害も減らすことができます。
    花が咲き終わったら、花茎の根元を指先でつまみ、ねじりながら引き抜きます(花がら摘み)。
    葉が黄色く枯れてきたら、花がらと同様、株元から抜きとります(枯れ葉摘み)。

  • 04
    植え替え

    年に1回、9~10月の気温が下がり始めた頃に、植え替えをします。
    球根についている土を全て落とし、根を半分くらい切って、一回り大きい新しい鉢に植え替えます。球根の半分から3分の1くらいが地表に出ている状態に植えましょう。

シクラメンの栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

置き場所

  • 日当たりのよい室内に置きます。日差しが強すぎる場合は、レースのカーテン越しに日が当たるようにしましょう。時々鉢を回して均等に日を当てるのがオススメです。冬は、暖房の風が直接当たらない場所に置きます。

底面給水

  • 底面給水の鉢は、水の補給を忘れないようにします。葉がしおれるほど乾燥したときは、応急処置として土の表面から水をあたえ、受け皿に出た水を捨てるようにします。回復したら、元の水やり方法に戻しましょう。

収穫

監修者情報

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

よくある質問

  • Q

    夏越しするにはどうしたらよいでしょうか。

    オススメは休眠させて夏越しさせる方法です。花が終わった頃、少しずつあたえる水を少なくし、最後には全くあたえないようにすることで休眠させます。8月末くらいになったら、古い根や古い葉を整理して新しい土に植え替え、少しずつあたえる水を増やしていきます。

  • Q

    苗はどこを見て購入するとよいですか?

    まずは、葉の数が多いものを探しましょう。葉が多いものは、花の数も多くなるとされています。次に、形のいびつな葉がないか確認します。最後に、生育旺盛なものを選ぶため、大きな葉と小さな葉のバランスがよいものを探すようにしましょう。

出やすい病気

更新日時: 2024/07/19