ブドウ(シャインマスカット)
種が無く、皮ごと食べられるブドウとして有名なシャインマスカット。そんなシャインマスカットを鉢植えで育ててみませんか?シャインマスカットは熟すにつれて果皮の色が緑色から黄色っぽく変わり、糖度が高くなる傾向があります。管理は少し大変かもしれませんが、自身で育てて好みの熟度で収穫できるのは家庭菜園ならではですよね。
準備と植え付け
準備するもの
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苗接ぎ木苗がオススメ -
果樹用の植木鉢8~10号鉢以上。容量は多いほうがオススメ -
支柱果樹用の頑丈なもの -
肥料N-P-K 8-8-8の普通化成肥料またはパラっと有機元気野菜。鉢植えの場合は、ジャストワン液肥の使用もオススメ -
農薬、植物ホルモン、噴霧器、秤、スポイトなど農薬散布や種なしブドウにするための植物ホルモン処理のため必要 -
誘引資材(麻紐など)伸びた枝を支柱に這わせるため -
果実袋病害虫の発生抑制、きれいな果実の収穫のためにあると良い
栽培
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01休眠期の作業①
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02休眠期の作業②
粗皮はぎ・巻きひげ取り・農薬散布などの防除を行っておくと、病害虫の発生が少なくなります。
粗皮はぎ:古い樹皮が乾燥してささくれのようになると、その隙間からカイガラムシなどの害虫が入り込んでしまうため、カマなどで丁寧に剥がすとよいです。この時、樹皮の内側の樹本体を傷つけないよう注意します。
巻きひげ取り:残しておくと養分が使われてしまい、病害虫の温床にもなってしまうため、ハサミなどで早めに除去します。 -
03休眠期の作業③
ブドウは頂芽優勢により、つるの先端の芽はよく伸びますが、それより下の芽は伸びにくくなります。水の吸い上げが始まる直前に芽傷(めきず)を入れると、各節の新芽の生長を揃えることができます。
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04芽かき
1カ所の芽座(がざ)から複数の新梢が伸びたり、新梢の間隔が詰まったりするので、2~3回に分けて不要な新梢を取り除きます。
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05新梢管理
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06花穂整形・ストレプトマイシン処理
花穂がついたら、花穂の先端3~3.5 cmくらいを残して不要な蕾を取り除きます。また、種なし果率を向上させるため、満開予定日の14日前~開花始期にストレプトマイシンを処理します。満開14日前は展葉9枚目頃だといわれています。
開花期・落花期は病気に感染しやすいため、農薬散布も行います。 -
07ジベレリン処理
種なしにするため、使用方法に従ってジベレリンを2回処理します。
1回目は、満開直後、2回目は、1回目の10~15日後に処理します。
食紅を入れることで、処理したものと処理していないものを区別することができます。 -
08摘粒
果粒の肥大が始まったら(目安は2回目のジベレリン処理の前頃)、1房が30~40粒になるよう調整します。小さい粒や向きの悪い粒を中心に間引きます。
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09傘掛け・袋掛け
ジベレリン処理や摘粒が終わったら、傘掛けや袋掛けをします。袋を掛けることで病害虫の侵入を防ぐことができます。
栽培の際の注意点
黒とう病に注意! 雨よけをしよう
- シャインマスカットは比較的病気に強い品種ですが、黒とう病(葉に穴が開いたり、果実に黒い斑点ができたりする)には弱いので注意が必要です。黒とう病をはじめブドウの病害は雨で伝染するものが多いため、雨にあたらない場所で栽培することで病気のリスクや農薬の使用量を減らせます。

夏場の乾燥を侮らない
- 暑い時期は一日に何リットルもの水を消費します。ちょっとした旅行でも、水やりしないと水切れを起こしてしまうかも。水受け皿に水を張って底面給水したり、電池式の自動水やり装置を活用したりして、水切れしないようにしましょう。

獣害
- ブドウでは特にハクビシンやアライグマ、鳥類(カラスなど)の被害が目立ちます。ひどい場合は果房にかごなどを被せて防衛するようにします。

苗木について
- ブドウにはブドウネアブラムシ(フィロキセラ)という大害虫がいます。そのため、地植えにする場合は、ブドウネアブラムシに寄生されづらい台木がが使われている接ぎ木苗がオススメ。一方、鉢植えにする場合は、ブドウネアブラムシの被害の心配が少ないため、自根苗でも大丈夫です。
樹齢1~3年生の苗が販売されていることが多いです。2~3年生の大苗のほうが初収穫までの期間は短くなりますが、1年生苗に比べると高価ですので、自身に合った苗を選ぶようにしましょう。

収穫

シャインマスカットなど青系ブドウは熟期の見極めが少々難しいですが、若干黄色みがかってきたら収穫できます。ブドウは房の上部(蔓に近いほう)から熟し始め、房の先端が最後に甘くなるので、房の先の粒を味見すれば収穫してよいか判断できます。
監修者情報
徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ
香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ
よくある質問
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Q
いつ、どんな農薬を散布すればいいの?

各地の農業試験場などが「防除暦」を作成しており、ネット上で閲覧できるものもあります。何月ごろにどの病害虫が発生しやすいか、どのような農薬を使用すればよいかまとめられているので、参考にします。個別の農薬に関しては、農林水産省『農薬登録情報提供システム』、農薬メーカー各社のHPなどを活用して詳細な情報を入手することができます。
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Q
肥料はどれくらいあげたらいいの?

地植えの場合は、樹齢や土の状態によって変わりますが、窒素として数 kg~10 kg/10a くらいが目安です。一方、鉢植えの場合は、1年生で2~3g、2~3年生で6~8g、それ以降は10~14gの窒素量を目安とします。新梢が太い、葉と葉の間が長くなる、というような場合には肥料が多い可能性がありますので、樹の様子を見ながら肥料量は調整するようにします。
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Q
水はどのくらいあげたらいいの?

地植えの場合は、晴天が続いて乾燥乾燥が気になるときに、朝夕の涼しい時間帯に水やりを行います。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したらたっぷりと。基本的に夏場は毎日水やりが必要になります。
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Q
仕立て方、剪定はどうしたらいい?
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Q
ストレプトマイシン処理・ジベレリン処理はどうやるの?

いくつか方法がありますが、一般的な方法は次の通りです。
1. 満開14日前~開花初期にストレプトマイシンを花房に散布 or 浸漬
2. 満開期にジベレリン浸漬1回目
3. 満開14日後にジベレリン浸漬2回目
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Q
何年たっても花芽がつかないのですが・・・

栽培環境をもう一度見直してみましょう。
ブドウは2~3年目以降に結実するため、それ以上経っても花芽がつかない場合は何か理由があると思われます。ブドウの場合、その年に伸びたつるに花芽がつくので、剪定の方法を間違えて花芽がついた枝を切ってしまったという原因は考えにくいです。日当たりが悪い、肥料や水を十分にあたえていない、鉢が小さすぎる(根詰まりを起こしている)など、栽培環境に何らかの問題があると考えられます。
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Q

透明な粒がついているのですが、虫の卵でしょうか?
ブドウでは真珠腺と呼ばれる分泌物が葉や茎の表面につくことがあります。健康なブドウによく見られるもので、食べても害はありません。
- アスパラガス
- イチゴ
- エダマメ
- 大玉トマト
- オクラ
- カボチャ
- カリフラワー
- キャベツ(春まき)
- キャベツ(夏まき)
- キュウリ
- クウシンサイ(空芯菜)
- 茎ブロッコリー
- 結球レタス
- ゴーヤ
- コールラビ
- ゴマ
- コマツナ
- ジャガイモ
- シュンギク(春菊)
- スイートコーン
(トウモロコシ) - スイカ
- ズッキーニ
- スナップエンドウ
- セレタス
- ソラマメ
- ダイコン(春まき・秋まき)
- タマネギ(秋植え)
- チンゲンサイ
- トウガラシ
- 長ネギ
- ナス
- バケツイネ
※野菜ではありません - 葉ネギ
- パプリカ
- ビーツ
- ピーマン
- ブロッコリー
(春まき) - ブロッコリー
(夏まき) - ホウレンソウ
(秋まき) - ホウレンソウ
(冬まき) - ミディトマト•ミニトマト
- ミニゴボウ
- 芽キャベツ
- メロン
- モロヘイヤ
- ラッカセイ
- ロマネスコ


























