ニンジン(春まき)

アフガニスタン原産のセリ科の緑黄色野菜で、カロテンを豊富に含みます。発芽するまでの水分管理が重要ですが、発芽さえ揃えば比較的簡単に育てられます。カレーやシチュー、サラダ、炒めものなど、和洋中問わず様々な料理に欠かせない万能野菜です。

難易度

基本情報

科名属名
セリ科ニンジン属
収穫までの期間
播種100~120日後
生育適温
15~20℃
植え付け時期
3~4月(春まき)、7~8月(夏まき)
栽培スペース
露地栽培の場合、幅60cm、株間15~20cm程度
水やり
乾き気味
たっぷり水やり
栽培暦

準備と植え付け

準備するもの

苗の準備と植え付け

播種(種まき)時期 3~4月
  • 01

    播種<プランター栽培の場合>

    ニンジンは直根性で移植を嫌うため、ポットでの育苗は行わず、畑やプランターに直接種をまきます(直播き)。
    深さ30cm以上の深型プランターに鉢底石を入れて、野菜用の培養土を8分目くらいまで入れます。棒などで深さ5mmほどのまき溝を2列(条間10〜15cm)作り、種が重ならないように1cm間隔で筋まきにします。土を薄く被せて軽く手で鎮圧し、種と土を密着させます。ニンジンは光を好む「好光性種子」なので、種をまいた後の覆土は薄め(5mm程度)にします。

  • 02

    播種<露地栽培の場合>

    畑は、種まきの2週間前に苦土石灰を100 g/m²をまいて、深さ30cm以上までしっかりと深く耕します。この時、石や土の塊、未熟な堆肥などを丁寧に取り除くことが、根が割れる「又根」を防ぐポイントです。種まき1週間前にはパラっと有機元気野菜を100 g/m²あたえて、を立てます。

  • 03

    播種②<露地栽培の場合>

    条間15~20cmで、深さ5mmほどのまき溝を作り、1cm間隔で筋まきにします。好光性種子のため、覆土はごく薄く(5mm程度)し、手やクワの背でしっかりと鎮圧します。発芽するまでは乾燥させないことが重要なので、わらや不織布をかけると良いです。

  • 04

    間引き

    間引きは生長に合わせて計3回行います。
    1回目:本葉が1~2枚の頃、株間を2~3cmにします。
    2回目:本葉が3~4枚の頃、株間を5~6cmにします。
    3回目:本葉が5~6枚の頃、株間を10~12cmにします。

栽培

  • 01
    水やり

    発芽するまでは土の表面を乾燥させないようにこまめに水やりをします。発芽後は、土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。

  • 02
    追肥

    2回目(本葉3~4枚)と3回目(本葉5~6枚)の間引きのタイミングで追肥をあたえます。20〜30g/m²のパラっと有機元気野菜を株の周辺にパラパラとまき、土と軽く混ぜ合わせます。

  • 03
    土寄せ

    追肥の際、株元土寄せを行います。特に3回目の間引き以降は、ニンジンの根の肩(上部)が地上に出て日光に当たると緑色に変色してしまう(青首)ため、根が見えないようにしっかりと土を被せます。

ニンジン(春まき)の栽培の様子は、以下のページに掲載しています。

栽培の際の注意点

発芽までの管理

  • ニンジンは「発芽すれば半分成功」と言われるほど、初期の水分管理が重要です。種まきから発芽までの約1〜2週間は、土を乾燥させないように注意してください。また、春先に気温が低すぎると発芽しにくくなりますので、トンネルや不織布を活用して地温を温めるようにします。

土作りと又根対策

  • 土の中に石や硬い土の塊があると、根が障害物に当たって二股や三股に分かれる「又根」になってしまいます。種まき前に深く、丁寧によく耕すことが美しいニンジンを育てるコツです。

収穫

種まきから100〜120日後、根の直径が4~5 cm程(品種による)になり、株元の根の肩がしっかりと張ってきたら収穫のタイミングです。葉の根元をしっかりと束ねて持ち、まっすぐ上に引き抜いて収穫します。

監修者情報

三好さん OAT研究員

香川県東かがわ市生まれ
新潟大学大学院自然科学研究科 修了
大塚化学(株)に入社し、肥料開発や栽培技術開発に従事
その後、同社鳴門研究所安全性研究室 研究員や(株)養液土耕研究所 代表取締役社長などを歴任
現在はOATアグリオ(株)栽培研究センターのセンター長として活躍中
趣味は釣りとゴルフ

坂さん OAT研究員

徳島県鳴門市生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科 卒業
大塚化学(株)に入社し、技術部農肥技術課、栽培研究センター研究員、四国出張所所長を歴任。
現在はOATアグリオ(株)研究開発部 肥料・BSグループリーダーとして活躍中
主な業務は肥料やバイオスティミュラント(BS)資材の新製品開発
趣味は釣りひとすじ

よくある質問

  • Q

    連作できますか。

    セリ科の植物なので、連作障害をさけるため1~2年は同じ場所での栽培を控えるようにしましょう。

  • Q

    種をまいたのに、なかなか発芽しません。

    ニンジンは光を感じて発芽する「好光性種子」です。土を厚く被せすぎると発芽しません。覆土は種が隠れる程度の5mmほどの薄さにしてください。また、発芽までに土が乾燥してしまうと失敗しやすいため、もみ殻や不織布を活用して保湿を行います。

  • Q

    収穫したニンジンが二股や三股に分かれていました。食べられますか?

    見た目が悪いだけで、味や栄養は通常のニンジンと変わらず美味しく食べられます。これは「又根(またね)」と呼ばれる現象で、土の中の石や未熟な堆肥、硬い土の塊などに根の先端がぶつかることで起こります。次回は種まき前により深く、丁寧に土を耕すようにしましょう。

出やすい病気

出やすい害虫

更新日時: 2026/08/19
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