定植後1週間は活着するまでしっかりと水やりを行います。スイカは過湿を好まないため、その後は土の表面が乾いたら水やりを行うようにします。

本葉が7枚以上展開したら、親づるを摘芯します。スイカの果実は子づるに実るため、親づるを切って親づるの生育を止めることで元気な子づるをたくさん生育させるようにしまう。本葉6枚目と7枚目の間のところを切ります。本葉の数え方は子葉の上から数えます。子づるは本葉と親づるの間から伸びてきます。

摘芯後子づるが勢いよく生育します。密集していると、病気や害虫の被害を受けやすくなり、今後の管理が大変になるため、整枝や誘引を行って風通しを良くします。本葉の間から伸びてきた子づるのうち、元気そうな3～4本を残して、あとは手で根元から摘み取ります。
露地栽培の場合は、残した子づるを広げてUピン等で止めます。
プランター・鉢栽培の場合は、四隅に支柱を立て、支柱の10cmごとの高さに紐を巻き付けておき、つるがプランターから飛び出しそうになったら、Uターンさせるか、支柱に誘引します。その後、孫づるも伸びてきますが、基本的には放置で大丈夫です。風通しが悪そうであれば孫づるも根元から摘み取ってください。

つるが50cm程度に伸びたころと1番目についた果実がこぶし大くらいの大きさの時に追肥を行います。追肥は一握りのパラっと有機元気野菜をつるの先にあたえます。つるの先端が首を持ち上げていたり、うぶ毛がはっきり見えるタイミングでは行いません。

確実に果実をつけるために授粉作業を行います。子づるの根元から節を数えて15節目までの花は果実が変形しやすいため摘み取り、16節目以降の花に授粉を行います。雄花と雌花の違いは、雌花は花の下の部分がぷっくりと膨らんでおり、雄花は膨らんでいません。作業は当日の早朝に咲いた花で行ってください。
・作業当日、雌花と雄花が咲いているのを確認
・雄花のうち元気そうなものを選んで摘み取り、花びらをすべて取り除く
・出てきたおしべを雌花の先のめしべに擦り付けて授粉
・授粉処理をした雌花は授粉日をラベリングしておくのがオススメ
・果実は1つのつるに1個を実らせる

実をつけすぎると栄養が分散して美味しいスイカが出来ないため、生育の良い実を残して摘果を行います。プランター・鉢栽培の場合は1株に果実2個までとし、ネットで果実を吊るします。

露地栽培の場合は、日が当たらないところが着色しない場合があるため、果実を大きくさせている途中で玉直しを行います。また、直射日光によって日焼けすることがあるため、上からわらや新聞紙を被せて日よけをするか、果実の下に専用マットを下に敷いて育てます。